ゼンドライヴがスマートフォンのセンサーを活用した自動車保険商品をギルドとの協働で開発

コンシューマ・インターネット・サーヴィスの各分野をざっと眺めて、物理センサーにも目を移せば近来ますます多くの人がますます多くのデータを生み出していることがわかる。そして、それは世にあるあらゆる種類の保険にも生かされ、個別のリスクに応じて柔軟かつ的確な効果をもつ商品となる。
ゼンドライヴは、投資家としてファースト・ラウンド・キャピタル、BMWヴェンチャーズ、ビル・フォード率いるフォンティナリス・パートナーズが資本参加している企業で、今回自動車保険の新カテゴリを創設するため、ギルドとの提携を結んだ。とくにオンデマンド型交通プラットフォームを提供するユーバやリフトのドライヴァーをターゲットと定める。そこではドライヴァーが速度制限を遵守し、路面状況を十分に注視していたかを診断できるスマートフォンのセンサーでデータが収集される。
「弊社では携帯電話のセンサーからデータを収集し、速度制限を超過している場合はそれを把握することができるようになります。また、車間距離を十分に保持し、アクセルやブレーキの回数が余分でないかも診断します」と同社CEOのジョナサン・マトゥスは述べている。なお、彼は以前フェースブックに勤務していた。
ゼンドライヴのプロダクトは、集中力と注意力にスコアを設けて、ドライヴァーの運転に問題がある場合には警告や通知を与えることもできる。(もちろん、その通知は車両が停止した際にのみ送信される)
同社はギルドとの提携によって、業務運転者向け自動車保険のカテゴリを新設し、これまでのタクシー向け保険証券では実現できなかった価格帯での契約ができるようになる。ゼンドライヴによると、既存のプランとの比較で20パーセント程度の節約効果があるという。
今回の保険はゼンドライヴの提供する「ゼンフリート」プロダクトに契約しているドライヴァーが利用できる。これは業務用で車両を多数保有し常時稼動している企業向けのサーヴィスである。マトゥスはどこの企業が対象となっているかは明かさなかったが、推測するにそう多くの該当企業はなく、明らかだろう。
ひとつ関心を惹くのは、同社の投資家にはマックス・レヴチンが名を連ねていることだ。彼は自身で創設に携わった企業「HMF」で、個人信用情報の最適活用のために大量のデータを管理している。続きを読む
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Kim-Mai Cutler.)