ヴォックス・メディアがテクノロジ・ブログのリコードを買収

テクノロジ・ブログのリコードはヴォックス・メディアに買収されたことを発表した。ヴォックス・メディアはヴァージ、ヴォックス、SBネーション、ポリゴン、イーター、ラックト、カーブドなどの発行元となっている。
取引の詳細はまだ公表されていないが、ニューヨーク・タイムズ株式交換による買収だと報じている。リコードによると今後もリコードのブランドは継続し、コンファレンスの開催も行なうが、ヴォックスの発行プラットフォームに組み入れられるという。「リコードはヴォックス・メディアに加入することによって、ヴォックス・メディアのもつ豊富な機能として、マーケティング、通信、オーディエンス獲得、営業、プロダクションのなかに組み入れられることになります」と同社共同創業者であるカラ・スウィッシャーとウォルト・モスバーグは取引を発表したブログ記事で述べている。
モスバーグとスウィッシャーはリコードを1年半前に開設した。当時まではウォール・ストリート・ジャーナルの一部としてオール・シングズ・デジタルを運営し、テクノロジとインターネット企業を重点にしたコンファレンスおよびウェブサイトをつづけてきた。独立後のデジタル専門誌としては、テクノロジ・ビジネス各社を取材してきた。リコードは近来、テック・クランチやヴェンチャービートといったテクノロジ誌との苛烈な競合に直面していた。コムスコアの調査によると、リコードは月間平均150万人の訪問者がいる。
ヴォックス・メディアの事業に組み入れられることで、リコードは同社の抱える豊富なオーディエンスからのアクセスを手に入れることができる。たとえば、今年4月にヴァージは2450万人の訪問者があったとヴォオクス・メディアは公表している。
ヴァージとリコードでは重複する取材対象が見受けられるが、ヴォックスはヴァージをライフスタイルに重点を置いたテクノロジ・ブログとしている。それに対し、リコードはテクノロジ業界のプロフェッショナルに主眼を置いている。
双方の領域がぶつかり合うことがないよう、ヴォックスはリコードにおいて製品リヴュー記事を担当するチームをヴァージに移籍させる。ローレン・グッド、ケーティ・ボーレット、ボニー・チャの各記者はヴァージに所属するほか、ウォルト・モスバーグは両誌に記事を執筆する。リコードは現在、44名のチーム編成となっている。
今回の買収について、リコードはヴォックス・メディアの拡張戦略とは別扱いとなっているようだ。ヴォックスはエンターテインメントやサイエンスで多数の記者を採用しているところで、今後数か月かけて交通を取材する記者を数名採用する予定だという。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Ruth Reader.)