スナップチャットCEO:IPOの計画があります

スナップチャット共同創業者兼CEOであるエヴァン・スピーゲルは火曜日、新規株式公開への計画があることを明かした。2年ほど前にフェースブックから30億ドルの金額を提示された同社だが、買収提案を受けるつもりはないという。
スピーゲルのコメントは、カリフォルニア州ランチョ・パロス・ヴェルデスで開催されたコード・コンファレンスで飛び出した。これは彼がIPOの可能性について言及した初めての機会となった。現在評価額が150億ドルに達している同社が実際いつ上場するつもりなのかは明かさなかった。
設立4年のスナップチャットは世界でもっとも人気の高いソーシャル・ネットワーキング・サーヴィスのひとつにまで登りつめた。スピーゲルは同社が日間ログイン数でのユーザが1億人に達する見通しだと火曜日に明かした。スピーゲルは加えて、日間ユーザの65%以上がアプリからコンテントを作成していると述べた。
スナップチャットはこれまで、ユーザ数を公式に公表してこなかった。昨年8月時点では、同サーヴィスは総利用数でのユーザが1億人を超えた。日常的にログオンしないユーザも含めた数字である。当時、ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対し社内の事情に詳しい複数の人物が明かした。
ソーシャル・ネットワーキングのリーダーであるフェースブックは、3月の日間平均ユーザが9億36百万人で、ツイッターは月間ユーザの3億人のうち半数近くが同社ソーシャル・サイトに日常的にログオンしていることを先日公表した。
スピーゲルはスナップチャットの規模の大きさを積極開示し、広告主の関心を惹きつける狙いがあるとみられる。同社はこの数か月、広告販売に着手し、同社にとっては初めての収益源となった。また、スピーゲルはセルフサーヴィス型広告プロダクトの導入を開設するつもりだと述べた。
同社は広告販売にとどまらない収益源の構築に着手する、とCEOである彼は述べた。「すぐれた事業」には複数の収益源があると彼は述べる。
スナップチャットはこれまで、多方面の投資家から調達した8億ドルを費やし、無料メッセージング・アプリをてこに収益化を図る取り組みに入っている。
テクノロジ投資をとりまく環境について問われたスピーゲルは、「調整入り」を示唆したほか、自身は前述の計画に取り組むと答えた。彼によると、近来の資金調達ブームへの大方の見方通り、低金利がその大半の原因になっているという。
スナップチャットはティーン・ユーザからの支持が強く、メッセージング一本からの脱却、そして次世代のメディア事業への転身をめざすとスピーゲルは述べている。同社はこれまでにESPN、ヤフーなどメディア・ブランド各社との協業によって、同社の提供する「ディスカヴァー」サーヴィスを推し進めている。これは1日限りで表示されるニューズ記事やビデオを閲覧できる機能である。
24歳のスピーゲルは今回初めて起業したアントレプレナーだが、壇上で自身の経営スタイルについて問われた。なお、同社に詳しい複数の人物の話によると、今年に入ってからチーフ・オペレーティング・オフィサーのエミリー・ホワイトが退社した原因のひとつはCEOである彼が日常業務への発言権を強く要求したことにあるという。フェースブック幹部を辞して同社に移籍したホワイトは2年と経たずにスナップチャットを退社している。
「わたしはすぐれたマネージャではありません」とスピーゲルは答えた。「すぐれたリーダーになろうと努力しています」続きを読む
(From the Digits blog post. Thanks to Douglas Macmillan and Rolfe Winkler.)