インスタカートがジェネラル・カウンシルと渉外担当ヴァイス・プレジデントを選任し経営陣補強

オンデマンド型日用品配達スタートアップのインスタカートは、経営陣を刷新し、新規市場への参入や顧客層拡大に備えてきた。このミッションを支えるため、同社は新たにジェネラル・カウンシルと渉外担当ヴァイス・プレジデントを起用した。
インスタカートの新しい首席弁護士にはニキール・シャンバーグが選任された。彼は数か月前にグーグルから移籍してきた。検索の巨人であるグーグルにおいては、グローバル・コンペティション・グループ統括者を勤め、合衆国、ヨーロッパなど各国における独占禁止法問題対応の指揮を執ってきた。さらにシャンバーグはジョージタウン国立セキュリティ法整備センターで研究員を務めたこともあり、在勤中に国内のセキュリティ・プロジェクトに携わってきた。
同社はまた、渉外担当ヴァイス・プレジデントとしてワシントンDCおよび政界での経歴をもつアンドレア・ソウルを起用した。前職はシェリル・サンドバーグ率いる非営利団体「リーンイン・オルグ」において渉外担当幹部を務めた。リーンイン・オルグの前にはソウルはミット・ロムニー議員の大統領選活動の広報担当秘書を務めた。彼女はまた、オーリン・ハッチ上院議員の下で渉外担当秘書を務めたほか、ジョン・マケインの大統領選活動にメディア対応ディレクタも務めた。
電話取材に応じたソウルは、ロムニー氏の選挙戦が終わってから彼女はスタートアップでの勤務を考えるようになったが、リーンイン・オルグでの2年間のおかげでシリコン・ヴァレイへの転身が叶ったと述べた。
シェリルと話し合ったことで、わたしはずっと温めてきた考えを実現するための切符を手に入れました」とソウルは言う。だが、スタートアップの世界へ転身するにあたって、ソウルはインスタカートが彼女とはべつの渉外担当幹部を起用する準備を進めていた最中で同社を志望することになったという。
同社サーヴィスを愛好していた彼女は、政界での経験が急成長する同社の役に立つと考えるに至った。どんなスタートアップでも、と彼女は言う。「危機的な状況や、政策への対応を余儀なくされることがあります。そこでわたしの公共政策での経歴がきっと役に立つと考えました」
インスタカートは昨年、2億2千万ドルの資金調達ラウンドを実施したばかりである。同社は経営陣にかぎらず、取締役会の補強を進めてきた。ソウルによると、同社は年初時点で120人の社員がいたが、すでに200人を超えているという。今後その人数はさらに増える見通しだ。合衆国内の16地区で事業展開する同社は、主要都市エリアをさらに拡充していく予定である。続きを読む
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Ryan Lawler.)