セールスフォースはスマート・カレンダー・アプリ「テンポAI」を買収しサーヴィスは6月30日で終了へ

セールスフォースはスマート・カレンダー・アプリのスタートアップ「テンポAI」を買収した。
テンポAIはこのニューズを同社ホームページで発表した。
声明文によると、アプリはすでに新規ユーザ募集を終了しており、6月30日でサーヴィス打ち切りとなる。
「セールスフォースのファミリーに参加することによって、弊社はミッションを大規模に追求する機会に恵まれました」とテンポAIのチームは声明文で述べている。
iOS向けアプリの有料会員はアップルのアップ・ストアから返金の請求を行なえる。
取引の詳細条件は公表されていない。
今回の取引の背景には、今年になってからマイクロソフトがカレンダー・アプリを買収した動きと、グーグルがやはり今年にカレンダー内の行動予定管理アプリ「タイムフル」を買収した動きがあった。
セールスフォースはモバイル認証スタートアップトゥーファーを今年買収しており、エンタープライズ向けソフトウェアの巨人である同社は徐々にその機能拡充を進めている。昨年セールスフォースはクラウド・ベースのアナリティクス・アプリ「ウエーヴ」を開設した。これまで顧客情報管理、サーヴィス・デスク、マーケティング自動化ソフトウェアを強みとしてきたセールスフォースにとっては、比較的新しい分野への参入である。
テンポAIは2010年創業、カリフォルニア州メンロ・パークを本拠としていた。
2013年に同社は1千万ドルの資金調達ラウンドを発表した。投資家として参画したのはエニアック・ヴェンチャーズ、ゴールデン・ヴェンチャー・パートナーズ、ホライズン・ヴェンチャーズ、メイフィールド・ファンド、ミラマーヴェンチャー・パートナーズ、クアルコムヴェンチャーズ、リレー・ヴェンチャーズ、シーヴェスト・キャピタル・パートナーズ、シエラ・ヴェンチャーズ、シングテル・イノヴェート、SRIインターナショナルが挙げられる。
12月時点でアプリは26か国で利用されており、9言語に対応し、ノルウェイ語やポーランド語でも提供されている。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)