HPヴェンチャーズがデータ相関性スタートアップのテーマーの2520万ドル資金調達に参画

テーマーは、データ・セット接続ソフトウェアを手がけるスタートアップだが、本日2520万ドルの資金調達を発表した。戦略投資家として数社がラウンドに参画しており、HPヴェンチャーズ、トムロン・ロイターズのほか、マスミューチュアル・ヴェンチャーズというマサチューセッツ州の生命保険会社傘下のヴェンチャー・キャピタルも加わっている。
HPがテーマーに関与するのはさほど意外なことではない。テーマーの共同創業者マイケル・ストーンブレーカーとアンディ・パーマーは以前データベース企業のヴァーティカを創業し、その後2011年にHPが同社を買収した。一方トムソン・ロイターズはテーマーの顧客となっている。
テーマーのソフトウェアは多種多様の収集手段からデータを受容する。たとえばハドゥープ・オープンソース・ファイル・システムも活用されている。マシンラーニング技術を用いて多様なデータ収集手段から派生する相関性を自動的に検出する。なお、可能なかぎり正確に表現するならば、テーマーはデータ・セットの相関性を検出するためには、顧客企業の社員の協力を必要としている。
テーマーはビジネス・インテリジェンス(BI)アプリケーションを通じた解析に必要なデータを収集する、一般でも利用可能なツールを提供する数少ないスタートアップの1社である。ほかにはメタノーティクス、パクサータ、トリファクタといったスタートアップが同列に挙げられる。
マサチューセッツ州ケンブリッジを本拠とするテーマーは2013年に創業、2014年にヴェンチャービート誌主催のデータビート・コンファレンスをきっかけにサーヴィス提供開始となった。
今回の新規ラウンドに参画した投資家としては、グーグル・ヴェンチャーズ、ニュー・エンタープライズ・アソシエーツといった既存投資家のほか、サインウェーヴ・ヴェンチャーズ、ワークベンチ・ヴェンチャーズが加わった。同社は累計4240万ドルを資金調達している。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)