ブラックベリイがBBMにプライヴェート・チャットを導入し会話中の名前非表示に対応

ブラックベリイはBBMメッセージング・アプリのアンドロイド版、ブラックベイイ10版、iOS版のそれぞれに「プライヴェート・チャット」機能を新設した。この機能は数週間ベータ版として試用期間を経て、本日公式版として一般公開された。
プライヴェート・チャット」モードにすると、1対1の会話を行なう際に、参加者の名前を非表示とすることができる。つまり、スクリーンショットを撮ってもそこには誰の発言か記録されない。さらに、プライヴェート・チャットはいったんやりとりが終了し、あるいはアクティヴでなくなると、双方の携帯電話から履歴が消去される。
というわけで、BBMの通常のやりとり画面は次のとおり。

そして、プライヴェート・チャットのやりとり画面だ。プロファイルの写真は表示されず、名前も非表示であることに気づくだろうか。会話に参加している2人だけが誰なのか知っている。

ブラックベリイはこれまで、ハードウェアの覇権からかなり遠ざかっていた。それでも、ソフトウェアの提供ではエンタープライズとコンシューマの両方で一定の覇権を得ていた。
じっさい、ブラックベリイのハンドセット限定だったのが2013年にアンドロイドとiOSでも利用できるようになったことで、BBMは人気の拡大に一歩踏み出した。これはホワッツアップやフェースブックメッセンジャーといった他社プラットフォームの台頭に押し出されたかたちだ。
ブラックベリイはそれでもきつい登り坂の争いを強いられており、プライヴァシーやセキュリティを強化した機能を詰め込むことによって他社との差異化を図ることになった。
じっさい、本日の開設に先立って、同社は1年前にBBMにメッセージ予約送信およびメッセージ取消を追加し、ユーザによるメッセージ取扱い自由度を念頭に置いていた。