ドロップボックスはチーム・コミュニケーション・アプリのクレメンティンを買収し無料サーヴィス打ち切りへ

ドロップボックスはクレメンティン・ラブズを買収した。スタートアップである同社は社内で従業員同士の音声通話やメッセージ送受信を行なえるアプリを開発している。買収については今朝同社がブログ記事で公表した。
クレメンティンのサーヴィスは打ち切りとなります」とブログ記事には述べられている。「すでに無料版のアプリをご利用いただいている方には、2015年8月31日までが期限となっております。弊社ではサーヴィスの移転を支援するため、有料会員(通常およびプレミアム)の皆様を対象にサポートを継続してまいります」
チーム・コミュニケーション・アプリ「スラック」の急成長に追いつこうとしたものの、クレメンティンはどうやらグーグル・ハングアウトと同じ道をたどるようだ。同社はiOS向けおよびアンドロイド向けアプリによって電話会議機能などを提供してきた。月額9.99ドルで無制限の通話および短文メール送信が可能なビジネス用電話番号が割り当てられる。
ドロップボックスはこの機能を活用して、ボックスやグーグル・ドライヴなど他社クラウド・ベースのファイル共有アプリに対抗するものとみられる。また、ドロップボックスは先日VoIPスタートアップのユマーノを買収している。
サン・フランシスコを本拠とするクレメンティン・ラブズは2013年に創業され、昨年アプリを開設した。
「弊社のプロダクトは年間100億ドル規模のエンタープライズ電話通信の事業分野に焦点を合わせており、モバイル・ファーストのサーヴィスによって大改革をめざします」とエンジェルリストのページに述べられている。
投資家にはホームブリュー、レッドポイント・ヴェンチャーズ、ロイ・シーガル、ジョン・ロブ、エリエル・シードマンなどが挙げられる。
共同創業者で首席経営執行役員のヴィノッド・ヴォロピリーリはレッドポイントにアントレプレナー・イン・レジデンスとして在籍しているときにクレメンティンの着想を得たという。
取引の詳細は公表されていない。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)