ユーチューブは縦長でのフルスクリーン再生を備えた新アプリをアンドロイド版から提供

ユーチューブCEOスーザン・ウォージッキはこの数か月、世界最大の動画サイトである同社がとにかくモバイル、モバイル、モバイルだと誰彼かまわず伝えてきた。そこで、その結果を知る手段が出てきた。今回新装と相成ったモバイル・アプリとモバイル・サイトである。
アンドロイド版とiOS版のユーザはアップデートができるようになった。デザインは簡潔になり、新機能は動画の編集と注釈のアップロードがより手軽にできる。ユーチューブには現在毎秒、400時間相当のコンテントが追加されつづけている。
木曜日にユーチューブは今回のアップデートがアンドロイド版が先で、iOS版は「ほんのすこし」遅れて出てくると告知した。更新: 現時点でiOS版のアップデートは提供されている。思いのほか早かった。
そして、変化に目を光らせるブロガーたちがすでに気づいているが、新しいアプリによって縦長の動画がフルスクリーンで見られるようになった。というのも、多くの人が動画を撮影するときはこの形状になりやすいからだ。
ウォージッキは今回の新アプリをユーチューブのファンが集まる年次会合「ヴィドコン」で初披露目した。この会合は動画関連の企業関係者が集う場にもなっている。今年カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド近くで開催された会合では推計2万1千人の動員となった。ウォージッキは壇上にてユーチューブ向け動画を制作する人々に対し、心温まる、力強いメッセージを送った。彼らは日頃よりどうすればサイトでうまく立ち回ることができるか気にしている。自分の持つリソースをすべてそこに注ぎ込む価値があるだろうか。半分くらいにしておくべきか。それとも、べつの本拠地を見つけたらいいのか。
そして今回、ユーチューブとそこに集う広告主、そして動画制作者にとっての大事な質問はフェースブックである。ソーシャル・ネットワークである同社はついに、ユーチューブの脅威となりうる存在を打ち出してきた。ユーチューブにとっては初めての経験だ。同サイトはいかに迎え撃つべきか。
ウォージッキはそれに対し、とくに答える必要のない質問とみなしたようだ。
もうひとつ、今回明示されなかったことがひとつある。ユーチューブの定額制音楽サーヴィスの計画だ。これはかなり長いことベータ版での試験が引き伸ばされており、予定では広告非表示の有料サーヴィスとなる。ユーチューブ幹部は今年中の開設を見込んでいると繰り返し述べている。ウェブ動画界隈では、2つが一緒にバンドルされるのだろうとの見方が優勢である。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Peter Kafka.)