ツイッターがイヴェントに特化した広告ターゲティングを導入

マーケティング担当者がツイッターの広告欄を購入するときに狙いを定めることが多いのは、有名なスポーツや文化イヴェントを機会に、オスカーやスーパーボウルや「シャークナード」映画プレミア公開などに群れる人々の注目を収益化することだ。ソーシャル・ネットワークである同社はこういった広告主がこれまでより簡単にその手続きを行なえるよう取り組んでいる。
ツイッターは木曜日、広告主が商業ブランド各社との関連性が見込まれるイヴェントを探し出すのに役立つツールを提供すると発表した。広告主はイヴェントとの関連が強いコンテントを作成し、多くのユーザがイヴェントに群れるのを狙って広告を布陣することが可能となる。
たとえば衣料品のマーケティング担当者は、ツイッターが提供するカレンダーからスポーツ・イヴェントやそこに集まると推測される属性をもつユーザを調査することで、過去の機会においてとくにツイートが多かった話題を特定し、そこに重点的に広告キャンペーンを張る。
なお、マーケティング担当者はツイッターへのイヴェント広告出稿を数年にわたってつづけてきたが、ツイッターはこのプロセスを円滑な流れ作業へと変えようとしている。
マーケティング担当者にとっての課題は、キーワードのリストを読み解くという人力の作業が要ることです」とツイッターの収益プロダクト担当シニア・ディレクターを務めるアミート・ラナダイヴは語る。
ツイッターによると、イヴェントごとに顕著な関心を示すユーザの傾向を探り当てるために幅広い情報を活用するという。たとえば、ツイートに含まれるキーワードを読み込み、さらに前の週からユーザのフィードに流れてきたツイートにどういった反応を示したかという履歴も洗い出す。同社は大手および中小のマーケティング担当者を対象に、ツールの有効利用を期待しているとラナダイヴ氏は述べる。
大手商業ブランド各社がツイッターの広告欄を購入しようと踏み出すのはたとえば、オリンピックなどの大型イヴェントのスポンサーシップを拡張するため、あるいはスーパーボウル広告への注目を惹きつけるためといった機会が想定される。それに対し、中小では母の日などのイヴェントに関連する広告欄を購入しようというシンプルな機会が想定される。イヴェントの属性によってマーケティング担当者が好む広告欄は明らかに異なります、とラナダイヴ氏はつけ加えて述べた。
1日限りのスポーツ・イヴェント以外には、たとえばNBAのプレイオフのような期間限定イヴェントのほか、新学期、ホリデーといったショッピング繁忙期にテーマを絞ることもツイッターは検討している。
ツイッターはいまのところ黒字転換には至っておらず、広告商品の拡充を徐々に推し進めている。昨年上場して以来、ユーザごとにターゲティングを行なう広告を改善することを目標にしてきた。木曜日の発表はこの流れを受け、マーケティング担当者が同社プラットフォームで相関性の強い広告戦略を打てるように、とりわけスポーツやTVを機会として売り込むのが狙いとみられる。
「ユーザはツイッターにイヴェントを詳しく知りたいと思って集まり、そしてコメントを交わすなどの行動をとる傾向があります」とラナダイヴ氏は述べる。「リアルの世界でいまなにが起きているか知るのに、ツイッターは役立てられます」続きを読む
(From the Digits blog post. Thanks to Jack Marshall.)