バイドゥのCEOがノキア傘下の「ヒア」マッピング事業に根強い関心を示す

先週中国の検索およびウェブサーヴィス大手バイドゥノキア傘下の「ヒア」マッピング・テクノロジ部門の買収に関心を示しているとの報道があったが、その後ドイツの自動車会社連合が成約したとの知らせを受け、ユーバとともにバイドゥは敗者とみなされた。
しかしバイドゥのCEOであるロビン・リーがリコード誌の取材に対し語ったところによると、必ずしも決まったわけではないようだ。「わが社はいまでも関心をもっています。中国で唯一マッピング・データを保有するのはわが社です」とリーはインターヴューで語った。「グローバル・マッピング・データを手に入れることによって、ようやく先に進めるのです」
報道によればバイドゥは当初ユーバとの協働でドイツ自動車会社連合を競り落とそうとしていた。この連合にはBMWアウディメルセデス・ベンツなどが加盟している。
懸案となっているマッピング・テクノロジは過剰に値段が吊り上げられ、そのためユーバは数週前に撤退を強いられたという。この「ヒア」についてユーバが関心を示しているのか質問したところ、リーはコメントできないと回答した。では、バイドゥはどこかよその企業と手を組むつもりなのだろうか? 「それについてはいま、詳しくお話しできません。というのは、まだ終わった商談ではないからです」と、突っ込んだ質問に対しリーは答えた。
同社スポークスパーソンはコメント要請に応じていないが、一部の報道ではバイドゥがドイツ自動車会社連合との協議によって一部株式を保有する可能性が指摘されていたことに言及した。
仮にバイドゥが中国の国境を越えて検索エンジンを拡張しようと欲するなら、他国の道路、店舗、ランドマークについて詳細情報を求めることだろう。弊誌でもすでに報道してきたが、買収の標的になりうるマッピング事業というのは非常にかぎられている。この事業は定期的にデータ更新のためにカメラを搭載した自動車を走行させる必要があるため、維持費用がかさむ。
バイドゥやユーバのように地図がカギとなる企業にとって、他社の提供する情報源に頼って本業の重要な部分を運営するのはリスクが伴う。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Carmel DeAmicis and Mark Bergen.)