グルーポンが業界のビジネスモデルを変えたスタートアップを買収

グルーポンはオーダーアップの買収を公表したことを受け、株価は木曜日3.4パーセント上昇した。同社は主に大学の学園都市で食品配達を運営するスタートアップである。
「オンライン・フード・オーダーおよびデリヴァリーはグルーポンにとって未開拓の好機をもたらすものであり、弊社のローカル・マーケットプレースとの親和性も期待されます」とグルーポンCEOエリック・レフコーフスキーはプレスリリースで述べている。
新たなビジネスモデルを打ち立てた会社
オーダーアップは6年前にメリーランド州ボルティモアで創業、現在合衆国内30地区以上で運営している。同社は新たなビジネスモデルを打ち立てたといえる。デジタル・フランチャイジングである。
アロウ社のミンダ・ゼトリンは次のように論説している。
「デジタル・フランチャイズとは? 誰もこれまで、オーダーアップ以前に聞いたことのない言葉でしょう。2003年に共同創業者のクリス・ジェフリーが大学に在学していたころ、彼はレストランでメニューをオンラインに載せているところがほとんど見当たらないことに気づいた。また、テイクアウトやデリヴァリーを行なっていても、オンラインからは注文できない。そこで考えたのは、うまくいけば新しいビジネスをできる機会かもしれないとの構想だ。ジェフリーの構想はシンプルだ。レストラン注文のエクスペディアをめざす」
そして、その仕組みは次のとおり。
「お腹を空かせた顧客はオーダーアップを使って、自分の好きなレストランを見つける。あるいは、「いちばん近いタイ料理」みたいに探し出す。そして注文はオンラインから直接行ない、受け取りに行くか、配達を希望する。オーダーアップは料金を収納し、オーダーをレストランに伝え、面倒な手続きは引き受ける。そして勘定から手数料を徴収する」
テクノロジに加えて、オーダーアップはレストランと顧客を結びつけるネットワークを作り出しています、とジェフリーは強調する。「わが社は数千店にのぼるレストランを、ちょうどお腹が減っているところのグルーポンの顧客に結びつけることに大いに期待しております」と彼は述べている。
一歩先へ
スタートアップである同社はこれまで大学生程度の年齢層に重点化してきた。しかし今回の買収はグルーポンの戦略転換を示すものではない。
ベンジンガ誌の取材に対し同社スポークスマンは次のように述べている。「わが社はテイクアウトとデリヴァリーに広い視野で関心をもっております。学園都市にとりわけ強い関心があるわけではありません。しかし、新しいマーケットを開拓できる高品質な事業を取得できることは歓迎しています」
当日グルーポンの株価は5.18ドルで終了し、52週高値の8.43ドルから大きく離れている。今週マクエアリのアナリストであるトム・ホワイトが同社株式を「アウトパフォーム」に格上げし、7ドルを目標株価とした。ホワイトはキャッシュ・ポジションの改善と現在のバリュエーションの低さを格上げの理由に挙げた。続きを読む
(From the Benzinga blog post. Thanks to Jake Mann.)