アマゾン・ウェブ・サーヴィシズがゲーム開発者を想定した設計のC++SDKを発表

アマゾン・ウェブ・サーヴィシズ(AWS)は、アマゾンの運営するパブリック・クラウドで企業各社がアプリケーション開発や維持に利用しているが、今日同社はオープンソース・ソフトウェア・ディヴェロプメント・キット(SDK)の提供を発表した。人気オブジェクト指向プログラミング言語のC++をサポートする。
新設されたSDKはAWSがディヴェロッパに対し、クラウド上でアプリケーション開発ができるよう取り組んできた一環にある。AWSは以前、グーグルの提唱する「ゴー」、マイクロソフトの提唱する「.NET」のほか、Node.js、PHP、パイソン、ルビー、スケーラなどにもSDKをリリースしてきた。
「今回のSDKはとくにゲーム開発者を想定して設計されていますが、わが社では各種工学需要のシステムでも稼動するようなインタフェースを確保するよう極力つとめてきました。また、たんにネーティヴ・コードの効率性を採用したいというプロジェクトにも適しています」とアマゾンのソフトウェア・ディヴェロプメント・エンジニアであるジョナサン・ヘンソンは発表のブログ記事で述べている。
AWSはすでにディヴェロッパのなかで多くの支持を集めている。とりわけゲーミング領域においてはユビソフト、スーパーセル、ノーティ・ドッグズなど各社が支持している。今回新設されたツールは、AWSのインフラストラクチャをつかってコード構築に着手しようというゲーム・スタジオにとって利用の簡便さをもたらすだろう。それはAWSにとって、マイクロソフト、グーグル、IBM、ヴイエムウェアなど他社がパブリック・クラウドでひしめく中、大きな意味をもつ。
AWSがC++向けSDKを出荷するまでにこれほど時間がかかったのはむしろ意外だ。C++は1970年代後半に生まれたC言語の末裔であり、プログラマのなかでは広く使われている。スタック・オーヴァフローが発表した2015年ディヴェロッパ調査報告のなかで、7番目に人気の高いテクノロジである。また、ギットハブでも7番目に人気の高い言語である。一方、スケーラはいずれのリストにおいても10位に届いていない。
AWSによるC++向けSDKはギットハブのこちらのページで提供されている。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)