将来の姿が見えはじめるとき

ジャスティン・フォックスがブルームバーグ・コムに載せたブログ記事で、彼がグローバル経済に見出している変化のようすを語っている。
この記事でジャスティンは、わたしたちがいま置かれているグローバル経済の減速は、これからモノ中心の経済からサーヴィス中心の経済への移行が加速するきっかけで、これまであったような景気のサイクルとは異なることを示している。
この記事には役に立つチャートがたくさん載せられており、みんなに読むことを強くお勧めしたい。
彼の持論をまとめている最後の段落は、すぐれた最後の段落の好例だと思う。下に載せよう。

最後に、多くの人がどんなことに自分の金を使おうとするか、考えてみよう。わたしたちの時代を代表するコンシューマ・プロダクトはスマートフォンだ。スマートフォンはモノだが、さまざまな資源をつくりだすとともに、転送するのに使われる。それでありながら、たとえば自動車よりもずっと少ない資源で動く。そこにある価値の大半はソフトウェアで、あとは人、情報、エンターテインメントといったあなたが「つながる」先のものごとだ。それは20世紀にあったような資源中心の価値創出とはかなり異なる。もしそれがグローバル経済の行き着く先ならば、成長、貿易、資源消費といったものごとの相互関係はいままでと同じではないだろう。それはきっと、よいことに違いない。

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(From the AVC blog post. Thanks to Fred Wilson.)