ユーバ中国が12億ドルを調達しディディ快的が30億ドル調達間近との憶測に対抗


中国における配車サーヴィスは火がついて燃え上がった状況だが、ユーバは同国で優位に立つ競合「ディディ快的」が近日中に巨額の資金調達を発表するとの憶測に対抗し、両社あわせて42億ドルもの資金を上積みするという全面対決となっている。
ユーバ創業者トラヴィス・カラニックは中国のニューズ・ウェブサイト「シナ・コム」の取材に対し、追加資金として12億ドルを調達したと述べた。ロイターは8月末にこの徴候を察して報じていた。
一方ディディは追加資金として30億ドルを調達し、評価額が165億ドルに達したとブルームバーグが報じている。7月に20億ドルを調達した同社が、今回さらに30億ドルということなのか、あわせて30億ドルなのかは不明だ。
一方ユーバについても、最近報じられていた50億ドルの評価額に対し、どの程度上積みするのか現時点では窺い知ることはできない。
ただ、ユーバとディディは両社とも中国における競争激化にさらされていることは明らかだ。
テンセント傘下のメッセージング・プラットフォーム「ウィーチャット」は同社サーヴィスからユーバをブロックしたとみられる。テンセントはディディの出資者でもあり、戦略あるいは防衛的意図が推測できる。一方中国の行政当局は一部の都市で配車サーヴィスの禁止に踏み切っており、違反したドライヴァーへの罰金が課されている。このような動向はユーバとディディにとって打撃になりうる。
ユーバのスポークスウーマンがあウォールストリート・ジャーナルの取材に対し発行したコメントによるとディディの創業者がカラニックに対し尊敬していると伝えたという。興味深いコメントである。
また、こうして錯綜した事態が中国で続いているなか、ユーバが警察捜査の対象として浮上している。先日女性客がドライヴァーから性的暴行を受け、金銭を奪われたとの訴えを提起したためだ。
ヴェンチャービートではユーバとディディにコメント要請を行っており、返答があり次第追ってお知らせする。
続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Michael De Waal Montgomery.)