ジンガがソーシャル・カジノのライジング・タイド・ゲームズを買収し元幹部を呼び戻す

ジンガはソーシャル・カジノ・ゲーム会社のライジング・タイド・ゲームズを買収した。同社はジンガとプレイティカの元幹部が集まって創業された会社である。
スタートアップである同社はジンガを昨年退社したメイトル・オルシャが経営してきた。ゲームズビート誌の取材に対しジンガは公式に事実を認めた。ソーシャル・カジノ市場は2015年に世界中で35億ドル規模に達する見通しであることがアイラース・リサーチの調査で判明している。2016年にはさらに16パーセント増加し40億ドル規模になるという。
今回の買収からは、昨年4月にCEOダン・マトリックに手綱を引き渡していたジンガ創業者マーク・ピンカスがマトリックの在任時に退社した幹部を呼び戻すことに前向きであることを示している。ジンガは取引の成約金額を公表していない。
「わが社はライジング・タイド・ゲームズの才気あふれるチームがジンガに合流することを歓迎いたします。ソーシャル・カジノ・ゲームの拡張を一層強化できるものと期待しております」とピンカスはブログ記事に掲載した声明で述べている。「ジンガはこれまでソーシャル・カジノでは長い歴史があり、ジンガ・ポーカーがその初代を飾り、現在でも世界で最大の無料ポーカー・ゲームとなっています。わが社は今後もジンガ・ポーカーおよびジンガ・スロットを強化しプレーヤーの皆様によろこびをお届けしていきます」
オルシャは、サン・フランシスコを本拠とするソーシャル・モバイル・ゲーミング会社である同社にマトリックが経営者として就任したことで退社していった幹部の一人である。
ニューヨーク、テキサス州オースティンにオフィスを置くライジング・タイド・ゲームズを共同で創業した数名は、カジノ・スロット・ゲームの実績をもつスチュアート・ゾブル、アンドリュー・セガ、ピーター・フランコである。彼らは揃ってジンガに加入する。
オルシャは2年間ジンガに務め、最初はチーフ・オペレーティング・オフィサーとしてソーシャル・スロットをはじめとする新規市場開拓を担当した。彼女はジンガのリアルマネー・ギャンブリング進出のために起用された。しかし2011年に新規株式公開をきっかけに同社は戦略を転換した。合衆国内でのリアルマネー・ギャンブリング合法化が想定外に遅れたためである。ジンガはこの事業を中断しヴァーチャル・グッズの取引を前提としたソーシャル・カジノ・ゲームとしてジンガ・ポーカーやヒット・イット・リッチ・カジノ・スロットを展開してきた。
この戦略転換によってオルシャは担当職務の変更によりソーシャル・スロットに移った。ヒット・イット・リッチ・カジノ・スロットのほかにはダック・ダイナスティ・スロットを手がけた。
ジンガ加入前には、888ホールディングズの経営幹部を歴任した。同社はロンドン証券取引所に上場している、リアルマネー・ギャンブリングの大手である。
「わたしはライジング・タイド・ゲームズがジンガに合流することにたいへん期待しております」とオルシャは声明で述べている。「マークとともに仕事を再開できることを楽しみにしており、スプーキー・クール担当チームの精鋭部隊、ジンガのオースティン・スタジオの皆と力を合わせて無料でも本格派のソーシャル・ゲームを制作していきます。ライジング・タイド・ゲームズの得意分野を活用し、世界中で発展めざましいソーシャル・カジノ・ゲームの領域に集まるプレーヤーの皆様が楽しめるソーシャル・スロットをお届けしていきます」
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(From the VentureBeat blog post. Thanks to Dean Takahashi.)