エヴァーノート会長のフィル・リービンがジェネラル・カタリストのヴェンチャー・キャピタリストに

エヴァーノートの代表取締役会長のフィル・リービンが新しい仕事を引き受けた。ヴェンチャー・キャピタリストである。ジェネラル・カタリスト・パートナーズに月曜日からパートナーとして加入する。創業者への助言を行い、プロダクトの開発に専念できるよう面倒を見る。
リービンのジェネラル・カタリスト加入のニューズは火曜日午前に判明し、同社はすでに報道の事実を公式に認めている。リービンは今後もエヴァーノートの役職を継続する。だがフルタイムの投資家として、彼はアーリーステージの企業を支援することを望んでいる。ヴェンチャービート誌の取材に対し、リービンはリンクトイン共同創業者でヴェンチャー・キャピタリストのリード・ホフマンを真似したいと冗談めかして語った。主に注力したい分野については詳しく触れなかったものの、彼はフロントエンドの改善に強い関心があると語っている。サーヴィスがコンシューマ向けかエンタープライズ向けかは問題でなく、アプリケーションのレイヤーが大事だという。「どうすれば世の中に欠かせないモノを作り出せるか?」と彼は問う。生産性ツール関連への投資を検討するものの、今後彼自身がほかの領域を見出だすこともありうる。「自分がどんなことに向いているか、やってみるまでわからないものです」と彼は言う。
この20年にわたって企業運営にあたってきた彼は7月にエヴァーノートの首席経営執行役員を退任した。「この数か月にわたって次に何をしたいのか考えた結果、自分は幾つか会社を作りたいのだと気づいた」とリービンは電話インタヴューで語った。「ものごとの始まりに関わりたいのです」
当初は1年ほど休暇をとってゲーム・プランを練るつもりでいて、これまでエンジェル投資家として活動していたもののヴェンチャー・キャピタリストになることを本気で考えなかったという。
そこにジェネラル・カタリストが現れた。同社は彼に「両方の世界のよさをもたらしてくれた」のだという。すなわち、スタートアップへの支援を行いながらも、経営に関する義務からは解放されるということだ。彼はこれまでジェネラル・カタリストと共同で投資案件を実施したことがあり、まったくの他人ではなかった。
ジェネラル・カタリストのマネジング・ディレクターであるヘマント・タニジャはリービンを「心温まるスピリットの人」と評している。
「大事なのはすぐれたプロダクトを見つけたら、ほかのあれこれに捉われず集中することです。モバイル・ファーストのアプリケーションとクラウドの世界において、フィルは秀でた実績があります。アプリケーション・ベースのビジネスについて考えてください、フィルはこの時期を代表するような会社のコードを書いた人で、スケール拡張を遂げたのです。フィルがエヴァーノートの会長を続けることは歓迎します。スタートアップのなかで同じ空気を吸うということですから、投資家としても仲間らしい関係が築けると思います。ジェネラル・カタリストのやり方はなにも、取締役会に居座って睨みをきかせるというものではないですから。わたしたちも彼らの延長にいると思っています」続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Ken Yeung.)