オラクルは第1四半期の売上高に為替が影響し、株価下落

ソフトウェアの巨人であるオラクルは、第1四半期決算発表で利益がわずかにアナリストの事前予想を上回った。しかし為替レート全般とドル高が同社の想定以上に売上高に影響した。
決算発表後、オラクルの株価は時間外取引で77セント、すなわち2パーセントを超える下落となった。1株利益では53セントとなり、これもアナリストのコンセンサスだった52セントを上回った。売上高は84億ドルと、アナリストが事前に予想した数字より1億ドル以上に下振れた。前年同期比2パーセント減だった。為替による悪影響を取り除くと、売上高は7パーセント増だったと同社は表明している。
同社は第2四半期の1株利益を63セントから66セントの範囲と想定すると発表した。これはコンセンサスとなっている65セントの前後にあたる。同社は売上高については現状の為替を踏まえて95億5千万ドルを想定すると発表したが、これはコンセンサスとほぼ同等になる。為替による悪影響は前年同期比で2パーセント相当押し下げる可能性があると同社は表明した。
クラウドと従来型ソフトウェアの売上高は2パーセント減の65億ドルとなったが、為替による悪影響を取り除くと6パーセント増だった。ハードウェアの売上高は11億ドルと、前年同期比3パーセント減となったが、これも為替による悪影響を取り除くと6パーセント増だった。
ラクル創業者でCTOのラリー・エリソンは声明文で、同社はソフトウェア・アズ・ア・サーヴィスおよびプラットフォーム・アズ・ア・サーヴィスの売上高は今年、20億ドル相当の事前注文を受けておりクラウド・ソフトウェア企業としてはセールスフォース・コムに次ぐ第2位となると述べている。CEOのマーク・ハードはオラクルがクラウド・ソフトウェアの顧客が612社増加したと述べている。
エリソンによると、オラクルはクラウド・ソフトウェアにおける営業利益率は第4四半期をめどに40パーセントから60パーセントへと伸び、2年以内に80パーセントまで増加する見込みだという。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Arik Hesseldahl.)