フェースブックがタイ国内初のオフィスを開設しアジアへの浸透を強化へ

フェースブックのチーフ・オペレーティング・オフィサーであるシェリル・サンドバーグは木曜日、同社はタイで初めてのオフィスを開設し、アジアへのさらなる浸透を図ると発表した。
6月に公表された数字によると、フェースブックは同社の売上高の51パーセントを国外から得ており、もっとも急速に伸びているのはモバイル・ファーストであるアジアだった。
当時同社のグローバル・マーケティング・ソリューションズ担当ヴァイス・プレジデントだったキャロリン・エヴァーソンはロイターに対し「次の10億人のコンシューマはアジア諸国からやってくる見通しです」と述べている。
今回の発表のなかでサンドバーグは、「毎月3400万人のタイ人がフェースブックを使って交流をしています。そして、世界の平均とくらべて3倍も投稿しています。たとえば地元のNGOが寄付を呼びかけたり、顧客拡大をめざす中小店舗など、さまざまな人がフェースブックを使って影響力の強い仕事を継続しています」
タイ国内のデジタル広告分野は今年、2億8千万ドル規模を超すとバンコク・ポスト紙の推計で判明している。フェースブックがその多額の費用のうち、より大きな部分を獲得しようとするのは自然な成り行きである。
一方、タイはフェースブックにとって9番目に利用の多い国で、3700万人のユーザがいることがソーシャル・メディア統計調査会社ゾシアルの発表で判明している。
バンコク・ポストは併せて、タイは東南アジア地域でもっともアクティヴにソーシャル・メディアを利用する地域のひとつであり、フェースブックを1日あたり平均2.35時間利用していると述べている。これは同国でTV視聴に費やす平均時間より150%多い数字である。
サンドバーグはタイで活躍する女性アントレプレナーを紹介し、タイ国内における同社プラットフォームの伸びを示す例としている。また、中小店舗が顧客との連絡手段として活用するとともに、注文の受付も行なっていることを紹介した。
「4年もしないうちに、JQシーフードは当初の1店舗から19店舗まで拡張を遂げました」と彼女は述べている。「スリアラット(・スリフロムカム)さんのようなアントレプレナーはタイ国内のいたる所で見受けられます。まだ駆け出しの路面店から、巨大モールまで活躍の場を広げており、わが社ではそういった人々のさらなる事業機会を創出していきたいと願っています」
フェースブックは今週、「いいね!」ボタンの次にくる新しいボタンの設置に着手したとの報道や、ジャーナリスト向けサーヴィス「シグナル」を開設しフェースブックやインスタグラムでのユーザの行動傾向モニタリングを支援する取り組みを始めるなど多忙の週となった。
なお、インスタグラムはタイ国内で710万人のユーザがいると表明している。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Michael De Waal-Montgomery.)