マイクロソフトが新しいエクスボックス・ワンのエクスペリエンスをプリヴュー提供

エクスボックス・ワンは近々、ガラリと変わることになりそうだ。
マイクロソフトは今朝、「新しいエクスボックス・ワンのエクスペリエンス」と称する変更を一部の利用者に提供すると発表した。対象となるのは事前にプリヴュー・プログラムに登録したゲーマーのなかから選ばれた人となる。この人たちは新しいユーザ・インタフェースを一足早く試す機会を得る。マイクロソフトによると、機敏かつ高速に動作するようになり、ゲームのプレイ中や、ネットフリックスやフルといった動画アプリの使用中であっても全体の操作が円滑に行なえるという。今回の早期プリヴューは今後2、3週間かけて対象となるプリヴュー登録会員を広げていき、11月にマイクロソフトは一般向けにアップデートを提供開始する予定。
今回の変更がとくに大事なのは、エクスボックス・ワンのインタフェースは以前から、プレイステーション4に劣るとの指摘が評論家から寄せられていたためである。マイクロソフトが声で操作する「キネクト」の機能充実を重視してシステム構築したのは明確だが、これはすでに大半の機種で提供を終了している。こうしてユーザ・エクスペリエンスは置き去りにされ、コントローラひとつで操作するのはぎこちなくなっていた。また、マイクロソフト社内エクスボックスの担当チームは2013年に開設して以来、エクスボックス・ワンにさまざまな新機能を追加してきたものの、システム自体にはこのようなアップデートが実施されておらず、ソニーのシステムとの差は開くばかりだった。
では、エクスボックスのエヴァンジェリストを務めるラリー・ハリブが今回なにが変わったのかを説明しているビデオを以下に載せよう。

今回のアップデートはまず、読み込み時間の短縮、重要情報のハイライト表示によってプレーヤーがアプリとゲームに一体感のある制御が行なえるようになることを目指している。マイクロソフトが今回いちばん大きく変えた部分としては、ホームスクリーンが挙げられる。ピンは画面下部の表示となり、いま見えている画面と、ボタンを押す前に行なっていた画面との往き来が機敏に行なえるようになった。
エクスボックス・ワンの設計者は併せて、新しいガイド・システムを設置した。ゲーム上のグループ、友達、メッセージ、通知事項のそれぞれに即時アクセス可能になる。左側のポップ・アップ・メニューから操作を行なうようになっており、2種類のやり方がある。ひとつはホームスクリーンから、左へスクロールしてガイドが表示されるのを待つ。もうひとつはゲーム中の場合、エクスボックス・ボタンをダブル・タップすると、即時に表示される。
そう、マイクロソフトはこれまでのように、毎回「友達」など個別アプリにアクセスする必要があったのを、待機中画面をすっ飛ばしてしまったのだ。これは大きな設計変更であり、これまでとはかなり違った様子になっている。弊誌ではできる限り迅速に実証を行なって、どこが改善されたかをお伝えしたい。もっとも、これはプリヴューにすぎないため、マイクロソフトは今後フィードバックを集めて新しいエクスボックス・ワンのエクスペリエンスを形成していき、一般に公開されるまでには洗練されたものとなるだろう。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jeff Grubb.)