オンライン小売業上位500店の半数以上がペイパル・ワン・タッチを採用

アップル・ペイやアンドロイド・ペイといった新しい決済サーヴィスが注目を集めるなか、ペイパルはウェブサイトやアプリで利用可能な簡易決済サーヴィスの拡充を進めている。
同社は木曜日、オンラインで上位500社(インターネット・リテーラー調査)の加盟店のうち、250店以上においてペイパル・ワン・タッチ決済サーヴィスがウェブサイトおよび(あるいは)アプリで採用されていると発表した。たとえば有名な店舗でいえばメーシイズ、ホーム・デポ、アバクロンビー&フィッチが決済サーヴィスを採用している。
このプロダクトによってオンライン買い物客はコンピュータか携帯電話からペイパルのユーザ名とパスワードを入力して、いったん登録してしまえばあとはパスワード、決済方法、必要情報の再入力をせずに個別の店舗で買い物をすることができる。1年前にモバイル・アプリ版で初めて発表され、次いで春からウェブサイト版への拡張を開始し、アップル・ペイへの攻勢に転じた。
このプロダクトはとくに、はじめてそのサイトやアプリを使って買い物をする人に利便性が高く、加盟店ごとに決済用口座を登録する手間が必要ないことが挙げられる。しかし、携帯電話においては競争がきびしく、加盟店はアップル・ペイのデジタル・ウォレットを支払い方法として採用する例が増えており、グーグルのアンドロイド・ペイもサーヴィス開始とともに採用が進む。
ペイパル・ワン・タッチはブレイントゥリーによるテクノロジが搭載されている。同社は2013年にペイパルに8億ドルで買収された。昨今ではスタートアップ各社が少なくとも帳簿上では10億ドル規模まで評価額が膨らんでいることに鑑み、長い目でみればこの買収はタダ同然だったと振り返ることになりそうだ。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Jason Del Rey.)