スポティファイがプレイリスト生成アプリ「ミックス・メーツ」を開設し友達どうしで音楽趣味の交換が促進

スマート・ミュージック・ディスカヴァリ・アルゴリズムの最先端をめざすスポティファイは、友達どうしで音楽の趣味を共有し、交流するために設計したウェブ・アプリを開設した。
「ミックス・メーツ」とよばれるこのアプリによって、スポティファイは大学生をターゲットとしており、今回の開設はおそらく9月の「バック・トゥ・スクール」の時期に合わせたものとみられる。学生は音楽を通じてつながりあうことが多く、キャンパス内での友達関係を育むのに役立つことも見込まれる。しかし、このツールは誰でも利用することができる。
ミックス・メーツを使うには、まず自分と友達のお気に入りバンドを登録し、スポティファイはアーティスト2者間をへだてる「音楽的な乖離度」を計測するプレイリストを生成する。
生成されたプレイリストのトラック数が、アーティスト2者間をへだてる乖離度(と友達どうしの乖離度)を示すことになり、それぞれのアーティストのつながりを示す楽曲を選曲する。
今日の開設に先立って音楽ストリーミングの巨人であるスポティファイは、ビッグになる前にあなたが聴いたことのあるアーティストを回顧することのできるアプリを開設していた。なお、ミックス・メーツはスポティファイのアカウントと連結させる必要はない。ログインしなくても楽曲のサンプルを聴いたり、プレイリストの共有はできる。ただ、プレイリストを保存しておくには、スポティファイに登録している情報が必要となる。
今回の取り組みは主に楽しみのためとも察せられるが、ミックス・メーツはスポティファイがかねてよりめざす、ユーザどうしが音楽の志向を交換しあうことで、聴いたことのない楽曲への紹介や推薦を受けることができる仕組みの前兆ともいえる。7月からスポティファイは、リスニング傾向をもとに生成したオススメ楽曲プレイリストを週がわりで提供している。これはユーザからおおむね好意的な評判を集めていた。スポティファイが規模を拡大しているオススメ楽曲イニシアティヴは、昨年買収した音楽インテリジェンスおよびデータ企業「エコー・ネスト」の技術が採用されている。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Paul Sawers.)