ファンデューエルがアルファドラフトを買収しイースポーツへ進出

大企業はイースポーツを通じて収益を上げる可能性が存分にあることに着目しはじめている。
ドラフトキングズが運営するリーグ・オヴ・レジェンドにおけるデイリー・ファンタジー・ゲームに加えて、来月よりイースポーツへの拡張を実施すると発表した翌日、ファンデューエルは後追いするかたちで買収を発表した。同社はデイリー・ファンタジー・スタートアップのアルファドラフトwl買収した。同社は今年開設され、ファンデューエルに似た利用環境で、マルチプレーヤーのオンライン競技場の対戦を提供してきた。今回の買収については、弊誌でも数週前より憶測を察知していたが、アルファドラフトに対してはヤフー・ファンタジーも、またドラフトキングズも金額提示をしていた。
ファンタジー・スポーツは数億ドル規模の事業へと発展しており、デイリー・ファンタジーは過去最高の売上高を更新しつづけている。それに応じるかたちで、プロ・ゲーミングの普及も急速に進んでおり、その利益も急伸している。ファンデューエルとドラフトキングズはこういった状況に対し、今後10年ほどでマンモス業界へと変身する可能性も十分あると見ている。
昨日弊誌では、ドラフトキングズの手がけるイースポーツへの展望についてお伝えしたが、今回のファンデューエルによる買収は同社が今後収益の大幅増が見込める分野を堅固なものとするための施策とみられる。
旧来型のスポーツの人気は高まりを見せており、とりわけプロフェッショナル・フットボールが現在のような熱気を帯びている時期はかつてなかった。しかし、身体接触の伴うスポーツの安全性懸念や、子供をスーパースターに育て上げるには1万時間が必要との調査結果もあり、フットボール、サッカー、バスケットボールといったスポーツへの参加人口は減少傾向を強めている。フットボールをはじめとする身体接触の伴うスポーツが脳障害を引き起こすという調査結果が今後も出てくれば、スポーツへの関心は過去10年から20年にはなかった水準まで落ち込む可能性がある。そこでイースポーツの台頭が、溝を埋める存在として注目されるというわけだ。
数千万人もの人たちがカウンターストライク、ドータ2、リーグ・オヴ・レジェンズといった決勝戦を視聴するようになっている。対戦ゲームの各ジャンルは軒並み前年比で観客の増加を記録しており、マーケティング担当者やスポンサーはその動向に目を光らせている。イースポーツ・ビジネスは2017年にも4億6500万ドル規模を超す勢いとの試算も出ている。しかし、ファンタジーイースポーツはこの市場を10億ドル規模か、それ以上まで押し上げる可能性すらある。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jeff Grubb.)