AMDは第4四半期にARMベースのサーバ・チップを徐々に出荷と表明

アドヴァンスト・マイクロ・デヴァイセズ(AMD)の首席経営執行役員リサ・スーはARMベースのサーバ・チップについて、データセンターなどサーバ設置側の関係者のあいだで予期したほどの普及が進んでいないと述べた。
同社はARMベースのマイクロプロセッサ「オプテロン」(コードネーム「シアトル」)の発売を第4四半期まで先送りしてきた。ARMはAMDなどのチップメーカーのなかで広く採用されており、スマートフォンタブレットの市場を席巻しているが、ハイエンド・サーバ向けチップという、数十億ドル規模である市場に踏み込むことに苦戦している。
同社の決算発表の電話会見でスーは、第4四半期に「シアトル」の出荷は徐々に進む予定としている。一方でインテル互換x86サーバ・チップは依然として同社のデータセンター向け主力製品でありつづける見通しだ。
「これは長い目でみた設備投資になるとみています」とスーは述べた。「今後もARMベースのチップを補完的に生産して参ります」
AMDの第3四半期決算は市場予想を下回った。第4四半期の売上高は第3四半期比10パーセント減となる見通しだが、これはセミカスタム方式チップの季節要因による下ブレが原因だという。コンピューティングならびにグラフィックスの売上高は増加を見込む。調整後利益率は30パーセントとなる予想。AMDはキャッシュを横ばいの7億5千万ドルと見込む。また、従業員の5パーセントをレイオフすることを決定した。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Dean Takahashi.)