フェースブックがマイクロソフトのエンジニアを3名起用しフェースブック上に仮想現実環境整備へ

フェースブックマイクロソフトのヴェテラン・エンジニア3名を起用して新設した合成写真チームの統率を一任した。同社プラットフォーム上で写真と動画を共有するための手法を開発するための少人数のチームである。マイクロソフトに20年務めたリック・スエリスキはこのチームで画期的な仕事に着手する。フェースブックのユーザがプロフィール画面で3Dビデオや仮想現実ビデオを投稿できる仕組みを制作する。たとえば360度の映像も共有可能で、すでにフェースブックは9月に機能を開設している。
チームのウェブページには次のように述べられている。「わが社ではこれまでになかったようなツールやテクノロジを制作し、特殊技能者の作業や編集過程を要していた創作がフェースブックに集まる人なら誰でも気軽にできるように変えて行きます」
フェースブックに問い合わせたところ、スポークスパーソンはチームのウェブページを参照して下さいと返答した。
このチームが編成されたことから、フェースブックが仮想現実や人工知能に真剣になっていることが伝わってくる。フェースブックは仮想現実ヘッドセット「オキュラス・リフト」の本格始動へ向け準備を進めており、来年前半にも開設を見込む。同社は目下、研究者や科学者を集めてチームの拡張を急いでおり、音声および画像認識技術の整備によってユーザがより気軽に共有できる場を作り出そうとしている。また、メッセンジャー・アプリに付属するヴァーチャル・アシスタントの洗練を重点化し、たとえばアシスタントにスマートフォンで買い物やスケジュールを手伝わせることもめざす。これはフェースブックが動員した15億人のユーザを引き留めるための手段でもある。
フェースブックCEOのマーク・ズッカーバーグは以前から仮想現実への進出が次のプラットフォーム構想であることを公に語ってきた。だがこれには、シンプルであることが必要で、共有したいと思わせる仕掛けが肝心となる。それこそ、スエリスキ率いるチームの目標である。また、オキュラスの販売促進にもつなげたい狙いだ。フェースブックにさまざまなVRコンテントが集まれば、ヘッドセットを買おうかと感じさせることができる。
今回起用された3名はスエリスキのほかに、マイケル・コーエンとマット・アテンデールだ。3人合わせて60年をマイクロソフトで費やし、その後10月にフェースブックに移籍となった。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Kurt Wagner.)