スマートペンのライヴスクライブが買収され、アップルなど競合増加の見通し強まる

カリフォルニアを本拠とするスマートペン・メーカーのライヴスクライブは今日、大きな発表を行なった。スウェーデンのデジタル・ライティング・ソリューションを手がけるアノート・グループABに買収された。コンシューマ、ヘルスケア、銀行、金融、運輸、流通、教育といった業種での顧客を集めている。
ライヴスクライブは2008年の創業以来、アノートとの提携を続けてきた。一方アノートは「手書きの書面をデジタル形式に伝達するための迅速かつ信頼できる手段」を作るというミッションを掲げ、「ユーザにとって馴染みやすいデジタル・ライティング・ソリューションを提供できるグローバルなパートナー・ネットワークを備え、データの入力、伝達、流通、保管に至る過程を支えます」 と表明している。
同社のテクノロジの用途は幅広く、「ビジネスにおける手書きのノートを入力、伝達し、デジタル化、成型化して大量のやり取りを伴う作業のため設計、制作、共同保有をディスプレイにおいて、ホワイトボード、また24フィートの壁面まで実現」するという。
こうして見るとライヴスクライブの手がけてきた内容と、かなりの相乗効果がありエコーやライヴスクライブ3スマートペンといった主力製品が役立つとみられる。アノートが買収へと進んだのは自然な成行だろう。ライヴスクライブは創業から2年で39百万ドルを資金調達しているほか、その後のラウンドにも進んできた。
取引は今月末にも完了する見通しだが、成約に至った買収金額は公表されていない。アノートの首席経営執行役員であるスタイン・リヴェルスビーは両社がすでに共同で製品の開発に入っており、発売は2016年、ライヴスクライブの販売チャネルを通じて行われると述べている。
ライヴスクライブのもつ知的財産を得ることで、アノートは日々競合の参入がつづく分野において優位を保つことにつながる。アップルでさえも今年、アップル・ペンを新設しアイパッド・プロとの連携で発売しようと準備している。またアップルは、スマートペンがヘルスケアや教育といった業種で活用できると見込んでいる。これもやはり、アイパッドの大型機種を前提とした動きだ。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks Michael de Waal-Montgomery.)