クオーラは全ユーザが自分のフォローしている相手からのみメッセージを受信可能に変更

質問回答プラットフォームのクオーラはメッセージ・ポリシーの改定を実施し、すべてのユーザの安全な利用環境を向上させた。同社は本日から反映される変更点を公表し、標準では自分のフォローしている相手からのみメッセージが届くようにした。ただし、プラットフォーム上でさまざまな人と関わり合うことを選ぶ人にはプライバシー設定を細かく調整できるようにした。
同社は一部のユーザはトップ・ライター、認証ずみアカウントを対象にこの原則から外すとしている。対象の人は誰にでもメッセージを送ることができる。クオーラのプロダクト・デザイナーを務めるディアーナ・ガーはこの例外規定について、「クオーラが対象にしたこれらの人たちは利用状況がすぐれて方正で、信頼できる礼節あるメッセージを送る人と認識しています」
クオーラは真剣かつ自由な論議ができる場を設けるためバランスをとろうとしているようだ。たとえば政治や宗教といった賛否の分かれやすい題目であっても、すべてのユーザを保護しつつこれを実現しようとしている。レディットの例もあって、バランスの適性さは粘り強い努力を要し、クオーラには目下ほかのサイトにみられる大きな事態は発生していないが、課題に取り組む姿勢がないわけではない。
ガーの説明によると、今回の変更点によって「ある特定のやり取りについてはこれまでより公開の範囲が広がり、非公開の範囲が狭くなります」という。これはすなわち「もし何か伝えたいことがあったら人前で話しかけてくれますか」ということになる。
目標は何か、といえば行儀の悪い人を晒すことでコミュニティ全体に自発的な礼儀正しさを促し、場を守っていくことに違いない。
クオーラの首席経営執行役員であるアダム・ダンジェロはかつて、取材に応じて同社の方針として知見の伝承を尊重すると述べたことがある。「ウェブではなく人の頭の中にもいろいろなものごとが入っています」と彼は言う。しかしユーザがサイトで見つけられる情報を共有したいとき、その前提として安心して公開できることが求められる。ダンジェロはこの点でサーヴィスに参加する人の守るべき原則を2つ挙げている。礼儀を重んじ、またページが人の役に立つことを目指すというものだ。このアイデアがなければクオーラの繁栄はない。すなわち今回のような安全柵の設置をもってミッションを守り通すというのが同社の選んだ道といえる。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Ken Yeung.)