セールスフォースの四半期決算は予想を上回り、2017年度に80億ドル達成見通しは順調

クラウド・ソフトウェア・プロヴァイダであるセールスフォース・コムが発表した四半期決算がアナリストの推計を上回り、同社の株価は時間外取引で上昇している。売上高は同社の次期会計年度にも80億ドルを達成する見通しだという。
セールスフォースは1株あたり21セントの利益を発表し、アナリストのコンセンサスを2セント上回った。売上高は17億ドルで、前年同期比で24パーセント増加し、こちらは予想とおおむね一致した。同社がサーヴィスの前売り金額として公表している科目「ディファード・レヴェニュー」は28億5千万ドルと、前年同期比で28パーセント増加した。
決算発表後、株価は4ドル23セント(5パーセント以上)上昇し、時間外で81.50ドルとなった。
同社の発表によると、1月を期末とする当四半期において売上高は18億ドル程度を見込んでいる。これはおおむね予想に一致している。通期の売上高は66億5千万ドル程度を見込んでおり、2017年1月を期末とする来期には81億ドルにもなる見通しだという。どちらの見通しもおおむね予想に一致している。
このように同社の自信が表れた数字は、セールスフォースがソフトウェアを定期購入方式で販売している事実から来ており、予想はかなりの面で明確なものとなる。同社の発表したディファード・レヴェニューの予想に加えて、請求前の売上高は67億ドルになるが貸借対照表には反映されていない。
セールスフォースのプレジデント兼副会長を務めるキース・ブロックによると、事業の成長は国際展開に加えて、ヘルスケアや金融サーヴィスといった業界に特化した新規プロダクトによるところが大きいという。「わが社が交渉に入っている会社のCEOの皆さんからは、予算方式の変更を検討する声が挙がっています。成長を望んでいるものの、コスト削減だけでは実現がむずかしいことがわかってきたのです」と彼は言う。「わが社がお伝えしているメッセージは、彼らの安心をもたらしているようです」
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(From the Re/code blog post. Thanks to Arik Hesseldahl.)