ウィーチャットが南アフリカでピアツーピア送金サーヴィスを開始、銀行口座は不要

中国におけるインターネットの巨人であるテンセントは週末にかけてウィーチャット・ウォーレットを開設した。これはイーウォレットとしてモバイル・メッセンジャー・アプリのなかで機能する。場所は南アフリカ、同社によるとサーヴィス利用登録に銀行口座は必要ではないという。
数日前にはテンセントが初の国外取引向けモバイル決済サーヴィスを開設すると発表していた。
デジタル・ウォーレットの入金や出金には地元の店舗との連携を通じスタンダードバンク銀行ATMや小売店のSPAR、SPARトップス、ケンブリッジ・フード・ストアーズなどが利用できる。
モバイル決済は南アフリカ国内でしばらく前から普及が進んできており、テンセントは当地へ参入する余地があると明確に信じている(同社はすでに決済サーヴィスで2億人のユーザを集めている)。また、アップル・ペイやグーグル・ペイは同国でまだ利用開始されておらず、フリックペイ、スナップスキャン、ザッパー、ジオペイといった先行組が生き残っている。
「物理的なウォーレットと同じくらいの安全さで銀行カードを保管できるとともに、ウィーチャットを通じて即時送金ができる新機能をお届けできるようになりました」とテンセントはプレス向けリリースで発表した。「ウィーチャット・ウォーレットをつかうと、友達や家族にランチのお金を手渡すときのように送金したり、バーでコーヒーやドリンクを買うときの支払いが電子的にできるようになります」
「最大3件のチップに保管された情報と、PINデビットあるいはクレジットカード情報をビザやマスターカードのセキュリティ・システムが認証することによって、ウィーチャット・ウォーレット内に記憶させることが可能となります。カードを利用してウォーレット残高の入金手続きを行なえるほか、ウィーチャットの各種サーヴィスとしてはエアタイム、エレクトリシティ、フードの支払いが可能で、さらにスナップスキャン加盟店での支払いも可能です」
テンセントがユーザ向けに解説している利用開始方法は、つぎのようなものだ。
まずはウィーチャットにログイン。「ミー」をタップして、「ウォーレット」をタップ。続いて表示される手順にしたがって操作する。サーヴィスは現在南アフリカ国民で16歳以上の人が対象となっており、iOSあるいはアンドロイドの携帯電話をもつ、現在有効なIDナンバーを保有していることが条件となる。
ウィーチャットサウスアフリカ」のユーチューブ・チャネルに今週掲示されたキャンペーンの動画があるので、下に載せよう。



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(From the VentureBeat blog post. Thanks to Michael De-Waal Montgomery.)