ツイッターがプロモーテッド・ツイートをログインしていないユーザに表示する手法を検証中

ツイッターマーケティング担当者向けに広告の機会を提示すべく新たな試験的取り組みを開始した。プロモーテッド・ツイートをログインしていない人に見せる手段を模索していると同社は発表した。そうすることによって、「同様なターゲティング、広告制作者、効果測定ツールを採用している」人同志で新たな連携を可能にすることが見込まれるという。
ここで注記しておくべきは、ツイッターは試験的取り組みを公表したものの、必ず軌道に乗せるとは言っていないことだ。この手の検証につきものだが、実際に利点が継続できるかをまず見極めるというだけである。ただ、現在の計画は3億2千万人いる月間アクティヴ・ユーザにとどまらず、さらに数億人とみられるウェブからの閲覧者に働きかけるための手段を創る可能性がある。
あるいは一番目につく効果はグーグル検索結果への表示かもしれない。同社収益化プロダクト・マネージャのディーパック・ラオによると、普通の検索結果に併せてプロモーテッド・ツイートが表示される形態になるという。
加えて、プロモーテッド・ツイートの可能性から外れているとも言えないのが、たとえば誰かのプロファイル画面を見ると、そこにべつのツイートが表示されるという方式である。たとえばドナルド・トランプツイッター・プロファイルをログインせずに見た人に、ふつうなら彼自身のタイムラインが表示されるが、彼に反対する立場の誰かが投稿したプロモーテッド・ツイートが流れるという方式もありうる。これと同じことが言えるのは、ESPNのプロファイル・ページを見たらそこにNFLやNBA、あるいは提携企業のプロモーテッド・ツイートが表示される可能性である。
今回の方策はツイッターにとって、広告主からの再評価を促すというねらいがある。これまで同社はサイト内での広告については悪くない成功を収めてきたが、それはログインしたユーザに表示される広告だ。ではアクティヴ・ユーザでもなく、ログインしていないユーザの場合は手がないのだろうか? ベータ試験運用の成否によって、これはサードパーティの開発者の注目をよび、ツイッターの広告製品「ファブリック」向けにアプリ収益化を図ることもありそうだ。
ツイッターの広告キャンペーンはいまさかんに行なわれているが、徐々に人々がツイッターというサーヴィスはそこでやり取りを交わすためにあるのだということを気づきはじめている。たんに見に来るだけのユーザでも、いままではその使い道があることを知らずにいたかもしれないが、グーグル検索結果に表示されるツイートを通じて、それが役に立ったり、あるいは関心をもつきっかけになるかもしれない。
現在対象になっているのは合衆国、英国、日本、オーストラリアのみで、これらの地域ではプロモーテッド・ツイートがログインしていない人にも表示される。ツイッターは併せて、「ウェブサイトへのクリック、再訪問回数、動画再生回数といった成果を後押しするようなキャンペーン」でも利用が可能となっていると表明している。広告はデスクトップ版のみで表示される予定。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Ken Yeung.)