ヤフー・メールでGメールやグーグル・アップス・アカウント経由の複数受信ボックス管理が可能に

「ヤフー・メール」はサーバ・サイドにおけるIMAPのサポートを拡張し、Gメールとグーグル・アップスも取り扱うようになった。今後はイーメール・アドレスがいくつかあってもそれをひとつの受信ボックス(ほか各種サーヴィス)の傘の下に収めることができる。
同社が今回の機能拡張によって目指しているのは、イーメール・サーヴィスにより多くのユーザを呼び込み、ヤフーの検索機能を「メール」内で実行してもらいたいということ、そうすれば役に立つことを知ってもらえるという目標である。ヤフー・メールはすでにAOLメール、アウトルック・コム、ホットメールのIMAP利用をサポートしている。
イーメールの世界ではいまでも、ヤフーはサーヴィス・プロヴァイダとして有力であり、競争のきびしいなかで勝ち残っている。だがその場所で家族、友達、同僚、パートナーと常時やりとりをするというより、「ヤフー・メール」ではユーザ情報を保管しているデータベースとしての機能を手がかりに、たとえばあなたがいつか贈ったギフト品だとか、連絡をとりあいたい人だとか、行ったことのある旅行先だとか、あれこれを大事にとっておくことを提案している。
ヤフーの通信プロダクト担当シニア・ヴァイス・プレジデントを務めるジェフ・ボンフォートはヴェンチャービートの取材に応じて、こう述べている。「ユーザの方が用途を問わずに保管しておける百徳データベースなのです」
ヤフーはGメールや、あるいはグーグル・アップスのアカウントからイーメール履歴をインポートすることによって、ヤフーの検索機能の便利さがわかってもらえます、と呼びかけており、これまでやりとりしたイーメールを全部(その時間にかかわらず)財布のようにしまっておくことによって、その優位が生じるという。また、「ヤフー・メール」のスマート・アドレス・ブック機能(ソブニを買収したことでヤフーが入手した)をはじめ、便利な入力支援機能、さらに「ヤフー・アカウント・キー」を活用してパスワード入力の手間を省くといった、ケータイでは強みとなる利点も挙げられる。
とどのつまり、IMAPのサポートのおかげで、いくつもアドレスがあってもヤフーにまとめることで、写真、楽しかったやりとり、イーコマースのレシート保管庫、イーメールなどの中央書庫ができあがるというわけだ。ヤフーがコンシューマの人たちに望むのは、あちこちに散らばってしまったイーメールを整然と並べ替え、よりよい使い勝手を提供することである。それはたんに送受信メールだけでなく、添付ファイル、連絡先一覧といった関連データもインテリジェントにシステムが察知し、あなたの必要なときにそれを差し出すというねらいである。
ヤフーはGメールのアカウントを持っていて、ヤフーとの連携を使いたい人はまず「ヤフー・メール」のモバイル・アプリかデスクトップ版に行って、「アカウント管理」を選択するように説明している。この機能は世界中で本日より利用可能となっている。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Ken Yeung.)