クレイグズリストの対抗馬「ヴァラージセール」が従業員の3分の1をレイオフ

3か月前、職業別広告アプリのヴァラージセールはクレジットカード決済機能の試験運用に着手したが、これは無料でユーザに提供されており会社にとっては資金の流出になっていた。ヴァラージセールは自前では売上高を計上していないため、見逃せない点だった。どうやら、ヴェンチャー資金調達にだけ頼っているということらしい。
トロントを本拠とする同社は、セコイア・キャピタルをはじめとする投資家から、少なくとも3400万ドルを調達しているが、ある取材先によればスタッフの3分の1をレイオフしたという。CEOのカール・マーシアはコメント要請に対し、いまのところ応答していない。
カナダに籍を置くスタートアップ・ニューズ・サイト「ベータキット」向けに送られた声明文によると、マーシアは今回の人員削減について「弊社の運営を効率化するための取り組み」としている。
「今回の決定はたいへんな難題でした。協力していただいた皆様には感謝にふさわしい言葉もみつからないほどです」と声明文は述べている。「結果として弊社は今後もこれまで通り長期展望の構築を推し進めることができるものと確信しております」と彼は26名の従業員のレイオフを明かした。
設立4年のスタートアップである同社は次のクレイグズリストにならんとする数社の競り合いにあって多大なコストを投じてきた。その意図は、携帯電話に特化した表示方式によって視覚に訴えかけるというものである。この手のスタートアップは大半がこれといった売上高を生み出しておらず、アプリの上位ランキング入りをめざしてヴェンチャー資金に強く依存している。合衆国のアイフォーン向けショッピング・アプリでトップ5位のうち3社はこの分野からのものである。一方ヴァラージセールは現在100位となっている。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Jason Del Rey.)