タニウムが初代チーフ・コミュニケーションズ・オフィサーに元グーグルのスコット・ルービンを任命

タニウムはコンピュータ・セキュリティを手がけるスタートアップで、多額の資金調達を行なってきた。同社は初のチーフ・コミュニケーションズ・オフィサーとしてスコット・ルービンを任命した。これまで8年にわたってルービンはグーグルでコミュニケーション畑を歩んできたほか、ヴェンチャー・キャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツにも先日まで務めていた。本日付で彼は新任の役職に就く。
ルービンは今後、タニウム共同創業者でCTOのオーリオン・ヒンドーウィに直属する。彼は2008年にグーグルでシニア・マネージャに着任して以来コミュニケーション畑を進み、その後2014年にコーポレート・コミュニケーションズおよび広報担当ディレクターになった後同社を退社した。
タニウムへの移籍にともなって彼はいわば、アンドリーセン・ホロウィッツのファミリーにおける異動となる。ヴェンチャー・キャピタルである同社は先日までタニウムにとって唯一の社外投資家だった。同社の投資額は昨年3月末時点で1億42百万ドルにものぼっていた。それまでTPGやTロウ・プライス、IVPが昨年秋に実施したラウンドで1億2千万ドルを同社に出資していた。これらを合算するとタニウムは2億6千万ドル以上を調達したことになり、その評価額は35億ドルとなっていた。
ルービンは同社の戦略および人事にかんする主要な異動である。6月にタニウムは(セキュリティ会社の)ファイアアイ幹部だったデーヴィッド・ダマートをチーフ・セキュリティ・オフィサーとして任命し、ワシントンDCにも事務所を設置した。これは行政機関や国防関連企業のひしめく場所である。7月に同社はコンサルティング会社のPwCと戦略提携を締結した。
タニウムのソフトウェアはITセキュリティおよびシステム管理ツールの組み合わせとなっており、その用途は大企業におけるコンピューティング環境の整備に向けられている。同社のソフトウェアは企業内ネットワークで動作しているすべての設備と端末を迅速にスキャンし構成しなおすことが可能で(なおIT管理者はこれらを総称して「エンドポイント」と呼ぶ)また、ソフトウェアの状況追跡もできる。典型例としては数千台のPC、サーバ、プリンタなど各種機器をネットワークで運用している大企業のIT管理者を支援するものである。ソフトウェアはたとえ遠隔地にある支店のデスクトップPCでも、ウィンドウズの最新パッチを適用してあれば指令が可能で、また国内でもべつの地方に設置されたややこしいサーバに再起動のコマンドを送信することも可能となっている。こういった機能が役立つのは、たとえばハッカーからの攻撃に直面したときが挙げられる。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Arik Hesseldahl.)