グーグルが高速ファイバー・インターネット接続を公共住宅の住民に無償提供へ

グーグルは自前で提供する高速ファイバー・インターネットをグーグル・ファイバー提供地域の公共住宅に居住するすべての住人を対象に無償で開放することを発表した。合衆国住居都市開発局との協働によっておこなわれるこの取り組みは、地方ごとに個別の協働を通じて実施される。グーグルは昨年夏にこの実施を初めて公表していた。
今日の発表のなかで特筆に価するのは、国内全体で無料インターネット接続が普及するわけでない点だ。グーグル・ファイバーが提供されるのはごく一部の市場にかぎられ、カンザス・シティ、オースティン、ユタ州プローヴォ、といった地域が挙げられる。だが、今後の展開についてはたとえばサン・アントニオ、ナッシュヴィルアトランタをはじめとする候補地域がある。シカゴやロス・アンジェルスといった主要都市も視野に入っている。
いまのところ、ギガビット・インターネット・プログラムはカンザス・シティのウエスト・ブラフ地区において着手しており、グーグルによれば同地区の100世帯すべてにおいてファイバー接続を整備したという。今日からサインアップが可能だ。同社は併せて、カンザス・シティにおいて公共住宅公社との協働で最大9団地でのインターネット接続を開始し、1300世帯以上が利用できるよう準備を進めていることを明かした。
合衆国内で高速インターネット接続を展開するには、少なくない費用がかかる。今週発表されたアルファベット社の決算において、同社は「その他の事業展開」つまりファイバーが含まれる領域だが、2015年に36億ドルもの営業赤字を計上している。巷にあふれかえるオンライン・サーヴィスを提供するに足るインフラストラクチャを整備し、制御するために投資することが同社の計画にとっては重要な位置をなしている。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Paul Sawers.)