ツイッターの評判を擁護する

ここにふだん集まる人なら、わたしがツイッターに強気でいること、事務所が株式大量保有者であることをよく知っている。というわけで、ここに書いている中身はそれを踏まえて読んでほしい。
さいきんツイッターにかんして語られるいろいろな話は、たんにわたしの知っている話とそぐわない。「会社は混乱している。成長もとまっている。もはや過ぎ去った存在。子どもだってみんなスナップチャットやインスタグラムをつかっている」
さいごの部分はそのとおり、とある程度はいえる。でも、話はそんなに単純ではない。
共和党の大統領選挙の有力な候補者は、自分の選挙期間を主にツイッターで公開しているし、そうして生み出された彼のまわりにある雰囲気はロック・コンサートのようだ。旧来のメディアからの配信を拒み、むしろメッセージはツイッターから送り出している。フェースブックではない。インスタグラムではない。スナップチャットではない。ピンタレストではない。公式ウェブサイトではないし、モバイル・アプリではない。ツイッターをつかっている。
わたしは土曜の夜、バスケットボールの年にいちばん盛り上がる試合を義理の兄といっしょに観ていた。スティーヴ・カリーの活躍はすごかった。しかも、ロスタイムの数秒で、みんな観ていたかもしれないが40フィートのシュートみたいにたやすく決めてみせた。で、その後の話は?
これ。

ティーヴンカリーはホントありえない!けったいなやつだ!あんなバスケ選手はこれまでにみたことがない!

    • ルブロン・ジェームズ(@KingJames)February 28, 2016


それからこれ。

あいつは人間じゃないだろ

    • デマー・デローザン(@DeMar_DeRozan)Feburuary 28, 2016


そしてこれ。

うん?実在のヒト?

    • クリスタプス・ポージンギス(@kporzee)


ティーヴのライバルたちがこぞって、彼の偉業を認めざるをえなかった。それもツイッターで。フェースブックではない。インスタグラムではない。スナップチャットではない。ほかのどこでもない。
それと、ツイッターで観る必要もない。ここでもいいし、ほかのどこかでもいい。
ツイッターについて、ひとつ言っておきたい。上のようなツイートを観るのに、ツイッターにログインする必要はない。ログアウトしていても読める。ウェブやモバイルのどこかに貼り付けられたのを読んだり、テレビやなにかべつの画面でも読める。ログインしないとできないのはツイートするときだけだ。
だから、よく言われる月間アクティヴ・ユーザ数の話はもっと大きな数字を見逃している。ツイッターは自分でなにか言いたい人が集まる会場だ。そしていま現在、世の中でいちばん大きな行事のさなか、ツイッターがいかに活用されているかをお伝えしたい。つまりは米国大統領選挙だ。
以上、ツイッターの評判を擁護した。
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(From the AVC blog post. Thanks to Fred Wilson.)