ヤフーがプロダクト打ち切りを発表、対象は「ゲームズ」「ライヴテキスト」「BOSS」、各地サイト

「もし売ることができないならなくすべし」、か。
ヤフーは今日、2016年第1四半期の業績進捗状況を公表したが、とりわけ目立ったのはプロダクトの終了、各地のサイト打ち切りといった内容だった。最近の決算発表でもそうだったが、同社はコンシューマ向けプロダクトの特化分野として7つを選択し、メール、検索、タンブラー、ニューズ、スポーツ、ファイナンス、ライフスタイルを挙げた。
まず同社が終了を決めたのはヤフー・ゲームズのサイト(開設されたのは1998年だ!)。附帯するサイトも2016年5月13日限りで打ち切りとなる。実施の対象になるのはオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国、合衆国と全世界規模である。
2016年3月14日からユーザはヤフー・ゲームズのサイトにおいてゲーム購入ができなくなる。ヤフーはゲーム制作者へ告知を済ませており、プレーヤーがゲーム内で物品購入を行った履歴について、移行の手続きをとるよう要請したという。
つぎに、ヤフー・ライヴテキストは2016年3月末日をもって打ち切りとなる。同社は2015年7月にこの無音ビデオ・チャット・アプリを導入していた。弊誌でもためしに使ってみたが、あまり楽しいとは感じられなかった。お気づきの方もおられるだろうが、ヤフーはライヴテキストについて「これまでにないユーザ・エクスペリエンスと機能をもった実験」と表明しているが、これは既存プロダクトへの組み入れを想定した導入の手法である。とくに、ヤフー・メッセンジャーにおいては機能拡充を図っていくと兼ねて同社は述べてきた。
「ヤフー・ビルド・オウン・サーチ」サーヴィス(BOSS)は同社が取り組んできた試みのひとつで、オープン検索ウェブ・サーヴィスのプラットフォーム確立を狙ったものだ。同社は最近、BOSSのJSON検索APIの打ち切りを決断しており、併せてBOSSホステッド検索、BOSSプレースファインダー、プレーススポッターの各APIも2016年3月31日限りで打ち切りとする。ヤフーはこの代わりとして、YPAとよばれるコンテンツ制作元向けソリューションを推奨しており、JavaScriptを土台に採用している。制作元は検索エンジンの結果ページを管理するのに利用したり、ヤフー・モバイルのディヴェロッパ向け製品群でも利用が可能となる。
この数年、ヤフーは各地のサイトを段階的に打ち切りとしてきたようだ。ここで同社はさらに「数週内をめどに」ジャンル特化型メディアの終了を計画している。
ヤフー・アストロジーは英国、ドイツ、スペイン、インドの各地で打ち切り。
ヤフー・マクトーブ・ニューズ(アラビア語、英語)では、ヤフー・セレブリティ、ヤフー・ムービー、ヤフー・スタイル、ヤフー・ヘルワ、ヤフー・スポーツ、ヤフー・ウェザーの各サイトが終了を予定しており、これらのページはヤフー・マクトーブのホームページにアラビア語、英語のそれぞれで転送されるかたちとなる。
ヤフーはここで繰り返し、「社内編集のページをストリーム表示に切り替え」る目標へ向かっていることを述べており、これによってニューズ、スポーツ、ファイナンス、ライフスタイルのカテゴリに絞り込むことができるという。
2014年末当時、過去2年間でヤフーは60以上のプロダクト打ち切りを実施したことを発表している。この数字はCEOマリッサ・メイヤーの下で倍増にまで一気に進んできたが、沈みかけた船から不要な積荷を降ろす作業は進行中である。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Emil Protalinski.)