ニューヨーク・タイムズがハローソサエティを買収、ソーシャル・メディア広告の拡張をねらう

ニューヨーク・タイムズはハローソサエティを買収する運びとなった。デジタル・マーケティング代理店を営む同社は、広告主がソーシャル・メディアのプラットフォームを通じたメッセージ告知のために利用している。スタートアップの育成を行っているサイエンス社からの出身である。
タイムズが発行したプレスリリースによれば、ハローソサエティはたとえばインスタグラム、ヴァイン、ユーチューブといった企業との取引があるという。だがいちばんよく知られているのはピンタレストで、「ピンフルエンサーズ」とよばれる人たちが商業ブランドとの連携によって写真投稿をつづけるのに活用している。
2015年、ピンタレストはハローソサエティに対し、スタートアップである同社が提供してきたインフルエンサーズの投稿を全部アフィリエイト経由の場合削除すると通知した。この方針は、ピンタレストが自身の広告販売事業に着手し、新たなイーコマースのイニシアティヴを打ち立てるために決断された。
ハローソサエティは今後、タイムズによるコンテント・マーケティング事業であるTブランド・ストゥーディオに合流することになる。
サイエンス社ポートフォリオとしては、「フェームビット」が代表的で、同社はマーケティング・プラットフォームとしてインフルエンサーに活用されている。今回の成約条件は公表されていない。
昨年、ツイッターは同様のソーシャル・メディア専門広告代理店である「ニッチ」を買収した。同社は商業ブランド各社との協業で、ヴァインやインスタグラムといったプラットフォームの人気ユーザを動員してきた。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Peter Kafka.)