サウンドクラウドは、音楽およびオーディオ共有サーヴィスだが、同社のチーフ・レヴェニュー・オフィサーとしてアリソン・ムーアを起用した。デジタル・メディアでの経歴が長いムーアはNBCユニヴァーサル、HBOなどに勤めた後、サウンドクラウドへ加入することとなった。コンシューマ向け定額制サーヴィスの導入をめざし準備を進めてきた同社は、数年にわたる取り組みがようやく実ることになる。主要音楽レーベルとの契約合意に時間がかかったためだ。サウンドクラウドはやっと、ユニヴァーサル・ミュージック・グループとの契約を済ませ、あとは進むだけという位置にいる。
サウンドクラウドはアマチュア、またはセミプロといったミュージシャンがあつまってオーディオ・ファイルをアップロードしたり共有できる場を設置することからはじまった。この数年、同社はビッグネームのアーティストのなかでもカニエ・ウエストなども好んで配信チャネルに採用するようになっている。サウンドクラウドが今後どのようにスポティファイやアップルの「アップル・ミュージック」といった大きな競合に対抗できるかはわかっていない。2014年にサウンドクラウドツイッターへの身売りも間近となっていたが、交渉は破談となった。昨年、サウンドクラウドのチーフ・ビジネス・オフィサーを務めるジェフ・トイグは同社を退社し、ジェイZの出資する定額制ストリーミング・サーヴィス「ティダル」のCEOになった。ティダルでは昨年、幹部人事の混乱がつづいていた。サウンドクラウドの広報担当によれば、ムーアがチーフ・レヴェニュー・オフィサーに就任することによって、この役職は新設されることになるという。
(注:コムキャスト社はNBCユニヴァーサルの親会社だが、ヴォックス・メディアにも出資しており、このサイトはヴォックス社の運営となっています)
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(From the Re/code blog post. Thanks to Peter Kafka.)