グーグルはファイバーフォンを月額10ドルで開設し、目標は全部のグーグル・ファイバー都市対応

グーグルは今日、ファイバー・フォンの開設を発表した。グーグル・ヴォイスのテクノロジを基礎として構築された家庭用電話サーヴィスである。ベーシック、ギガ、ギガTVのそれぞれに月額10ドルを払うことで利用できる附加機能となっている。
家庭用電話システムとは一体、エープリルフールが早くきたのだろうか。「ハハ、それはありませんよ」とグーグルのスポークスパーソンはヴェンチャービートの取材に応えて述べた。
グーグル・ヴォイスファイバーフォンは無制限に利用できる市内および長距離国内通話だ(国内とは合衆国内の制約を意味する。グーグル・ファイバーが国内限定であるためだ)「国際電話はグーグル・ヴォイスのお得な料金で提供されます」
いままで利用していた番号を引き継ぐことができ(新しく設定も可能)保留、ナンバーディスプレイ、緊急電話といった機能も附加できる。
ファイバーフォンでは、グーグル・ヴォイスとして録音された音声を保管しておいたり、テキスト変換、イーメール送信にも対応する。またこれもグーグル・ヴォイスだが、ファイバーフォンの電話番号はクラウドに存在するのでどのタブレット、ケータイ、ノートパソコンでも通話できる。
では、なぜ家庭用電話サーヴィスとしてわざわざ提供するのか? 馴染みやすさ、信頼性といった理由だろうが、こんな理由もあるようだ。

携帯電話はなるほど私達に未来をもたらしてくれましたが、家の電話はいまでも多くの家族にとって大事です。固定線は慣れ親しんだもので、信頼でき、品質は高い。しかしテクノロジは追いついてこないままだったのです。

サーヴィスは「一部地域から順に」開始します、ということだがグーグルは「どこ」とは明示していない。グーグル・ファイバーのインターネット接続が始まっている都市のいずれか、ということだ。将来の計画ではすべてのファイバー対応都市で開設する目標となっている。開設されたら、ファイバーフォンの申請書類を出して利用手続きができる。

グーグル・ファイバーの合衆国内提供状況は地図の通り。

現在、4都市で提供されており(オースティン、カンザスシティ、プローヴォ、アトランタ)7都市で開設準備中(ソルトレークシティ、サン・アントニオ、ナシュヴィル、ハンツヴィル、ラリーダーラム、シャーロット、サン・フランシスコ)、さらに11都市で計画がある(ポートランドオクラホマシティサンノゼ、アーヴァイン、フェニックス、サンディエゴ、シカゴ、ロス・アンジェルス、ルイズヴィル、ジャクソンヴィル、タンパ)。
グーグルはインターネット、TV、家庭用電話という三つの手を使って大手通信、ケーブルTVといった競合に立ち向かっている。実際に携帯電話へと移っていく人たちに、家庭用電話サーヴィスの改良という手が通用するのかは今後の課題となる。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Emil Protalinski.)