ピンタレストがプロモーテッド・ピンズの国外展開を発表、英国から英語圏へ順次拡大

ヴィジュアル・ブックマーキングのピンタレストは広告事業の強化を今週打ち出した。国内のみだったプロモーテッド・ピンズを国外に展開するという。
2014年前半に登場してきたこのプロモーテッド・ピンズは名前から伝わってくるように、費用を払って売りたいピン(プロダクト)を多くの人の目につくところ、フィードの真ん中へ押し出すというものだ。見せたい人の属性を特定して選ぶことも可能。
これまでは合衆国内のみで提供されてきたが、サン・フランシスコを本拠とする同社は今後、新たな市場を拓くためまず英国で開設する。ピンタレストはプロモーテッド・ピンズを今年中に英語圏の各国で展開を計画していると表明。2009年に開設されたピンタレストソーシャル・ネットワーキング界隈で主要な存在と認められた。これまでに10億ドル以上を資金調達し、すでに1億人に利用されていると同社は謳っている。ピンタレストはソーシャル・プラットフォーム各社の場合と同じ道をたどって収益化へと進んだ。まずはユーザ数を確保することに専念し、あとから利益のことを考えるという道のりだ。
ピンタレストはヴィジュアル志向の強さから、広告の掲載を積極的に売り込んできた。ただ、「バイアブル・ピンズ」のプロモーションには対応しておらず、そこに大きな事業の芽があるのにという声も聞かれていた。
プロモーテッドという手法は登場以来、広く行き渡るオンライン広告のデファクトとして通用してきた。ツイッターはプロモーテッド・ツイートを導入し、またミディアムもプロモーテッド・ストーリーズを今週打ち出している。ピンタレストからすれば、プロモーテッド・ピンズこそ本命という主張になる。同社によると、ピンタレストで保存されたピンのうちじつに4分の3以上が、何らかの商店によるものだったという。売り手からすれば、進んで関心を示している格好の見込み客というわけだ。かなりの勝率となる。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Paul Sawers.)