ツイッターが職場環境フィードバック・ツールのピアを買収

ツイッターはピアを買収した。元セールスフォースCOOのジョージ・フーが開設した同社は、従業員や管理職のフィードバック・ツールを制作してきた。同社が昨日、ひっそりと告知した。このツールでは業務成績測定の新たな手法を編み出し、継続的に従業員のあいだで活用される職場環境をつくることを狙っている。これはユーバがドライヴァーに対し、常時レーティングの表示を開いておくよう仕向けているのと似ている。
フーが2015年の開設当時に公表した声明がピアのミッションをうまく言い表している。運命の導きと言うべきか、フーはこの文書のなかでツイッターについて言及していた。

ピアは職場にフィードバックの革命をもたらすためにできました。皆さんが継続的に業務成績評価に活用できる、ちょっと新鮮な道具です。
フィードバックとはもとよりソーシャルなもので、あなたがともに働く多く
の人からやってきます。ツイッターが世界でいま起きているできごとを私たちが話し合う場をくれたように。フェースブックがパーソナルな生活についてやりとりする場をくれたように。私の考えでは、ピアは今後私たちが働く日々においてやりとりできる、もっとよくなる明日を話し合える場をつくるための道具です。

見たところ買収の決定により、ピアはすでに打ち切りとなっている。サイトではサーヴィスについて宣伝も説明もされていない。フーが述べている手短な挨拶文があるだけだ。「ピアは正直なやりとりを後押しするための仕組みです。世界でいちばんの対話プラットフォームに合流して、チームの皆が活躍していけるのを心待ちにしています」
「正直なやりとり」とは?うーむ、ツイッターはいま目の前にある社内の職場悪化を解決(とはいかなくても宥和)するために買収したのだろうか?
もしや、同社がピアを使って社内の士気低下を図る計画ではないのか?弊誌ではコメント要請中だ。
(更新: April 9 10:41 p.m. PT)ツイッターは買収の成約について公式に認めた。ピアのチームとテクノロジがツイッターにどうやって組み入れられるか、同社は言及を控えている。
もっとも、弊誌の思ったようなお節介は当たらなかったらしく、ピアのもつ、職場の士気を分析する能力が社内に生かされることはないようだ。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Harrison Weber.)