ツイッターが取締役2名の任命を告知

ツイッターが期待したより長くかかってしまったが、同社の取締役として2名が加入した。ペプシCFOのヒュー・ジョンストンと、インターネット産業で活躍するアントレプレナーのマーサ・レーン・フォックスだ。同時に2名が退任となる。ピーター・キュリーとピーター・チャーニンだ。
この人事はジャック・ドーシイ率いる同社が2月より進めてきた手続きだが、実際にドーシイの当初望んだかたちだったかは不明だ。というのも、2か月ほど取り沙汰されていたションダ・ライムズとは違って2名ともメディア界の有名人ではない。
もし、ツイッター取締役会の名簿ばかり気にしている人なら(ドーシイがそうだ)今回の人事で幾分、ダイヴァーシティが進展したことに気づくだろう。白人男性2名が抜けて、白人男性1人と白人女性1人が入ったからだ。
取締役任命の告知からまもなく、ツイッター会長のオーミッド・ コーデスターニは近日中にも新たな交代がありそうだとツイートで述べている。

@omidkordestani

@plscurrie & @PeterChernin will depart our Board when their terms expire in May. We appreciate your years of commitment

Omid Kordestani ‎@omidkordestani

The entire Board is working to bring greater diversity to our ranks. Watch this space
10:03 PM - 8 Apr 2016


これでは判然としないという場合は、ドーシイの次のツイートは明確に意思を表明している。

Welcome @Marthalanefox and @hughjohnston to the @Twitter board! And thanks to @plscurrie and @PeterChernin for all your years of service!

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Jack
@jack

More additions to the board soon, ones that will bring diversity and represent the strong communities on Twitter. This matters & is a must.
11:04 PM - 8 Apr 2016

ジョンストンとフォックスにはかなりの対照が見受けられる。ジョンストンは1987年からペプシに勤めてきた(メルクに3年勤めている)。フォックスはよく知られているがウェブブーム第1期にヨーロッパの旅行サイトlastminute.comを共同創業した。 その後は英国でデジタル・サーヴィスやエデュケーションの起業家として活動している。
ツイッターにとって期待以上なのはフォックスの存在だろう。彼女はほかの取締役数名と違ってツイッターを積極活用しており、ただ就任の挨拶に使うというのでなく20万人近いフォロワーもいる。今回フォロワーは急に伸びることになる。
それとは対照をなしているジョンストンはツイッターのアカウントを保持しているものの、プロファイルを見るかぎりまだツイートしていない。また、ESPNのリポーターであるダレン・ ローヴェルのファンであるようだ。 続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Peter Kafka.)