ミディアムがスパーク・キャピタルを主幹事に5千万ドル資金調達、ベン・ホロウィッツが取締役会に加入

ミディアムは新規資金調達ラウンドを実施した。主幹事となったのはスパーク・キャピタルで、5千万ドルの調達となる。同社は今回の投資について「経営資源を一層強化するため(中略)われわれのヴィジョンを実現することが見込まれる需要の高まりを受け」と説明している。前回も投資家になっていたアンドリーセン・ホロウィッツも「主要な出資額で」今回も参画している。主要な出資者としてはGV(改名前はグーグル・ヴェンチャーズ)とミディアム首席経営執行役員のエヴ・ウィリアムズも挙げられる。
今回のラウンドに併せてミディアムは新たな取締役としてベン・ホロウィッツ(そう、あのホロウィッツだ)とジェイラブズCEOのジュディ・エストリンが加入したと発表した。なお、エストリンは現在のインターネットの土台を形成するために尽力したひとりでもある。取締役から外れたのはグレイロック・パートナーズでマネジング・パートナーを務めるデーヴィッド・スエだ。同じくグレイロックのパートナーで同社取締役でもあるヨッシ・エルマンは留任となった。
ミディアムの記事でウィリアムズは同社が今後、すぐれたアイディアや記事を「世界初公開とするため、また人々がすぐれたアイディアや記事を見つけようと集まる」プラットフォームを作ることに専念すると表明している。「ミディアム・フォー・パブリッシャー」ツールの改良については、パブリッシャー(出版元)やブロガーが自らの手で見た目や細かい風合い、レイアウトやナヴィゲーション、色の設定を選べる、ミディアム・ブランドで統一された使い勝手を得られるように行われている。ウィリアムズによると現在利用登録しているパブリッシャーは数百社にのぼっている。たとえば「ジ・オウル」「パシフィク・スタンダード」「ザ・リンガー」なども挙げられる。
今回のラウンドでミディアムはスパーク・キャピタルとのつながりを深めている。以前にもウィリアムズの設立したツイッターに同社が多額の出資額で参画している。また、今回のラウンドでリード・パートナーとなったケヴィン・ソウは彼の元同僚である。
昨年10月にサン・フランシスコで開催したイヴェントでミディアムCEOの彼はプラットフォームとしてどんな場を目指すか、自説を述べた。ミディアムはブロガーのときみたいに、グーグルに事業売却するのか?それともワードプレスと同じように誰もが使える、カスタマイズに秀でたツールを目指すのか?あるいはもっとすごいことを? ウィリアムズはオープンかつ自由なツールであることが「今後とくに大事になる」ことを強く認識したという。
「いまのインターネットでは、なにかを人前に出すことはカンタンになりました。持ち歩いている端末は常時接続されて、コンテントを送り出すためのアプリはじつにいろいろあります」とウィリアムズは述べる。「そんなのアタリマエ、と言うのはたやすいことです。でも、じっさい10億人単位で皆が自分の指先で動かせる、印刷機を手にしたことはすごいことです。社会がそれだけ進歩したと思います」
5千万ドルの調達はミディアムが私たちの使う、アイディアを共有して議論する新しい道具を作るのに役立つだろう。ただ、10月の調達金額から7百万ドル少ないというのも述べておきたい。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Ken Yeung.)