FCCがチャーターの合併後ブロードバンド料金引き上げを不能とする決定を下す

ブロードバンド最大の担い手だった勢力がますます大きくなる。といっても、あなたのインターネット利用料金がますます大きくなるというわけではない。
連邦政府の決定により、チャーター・コミュニケーションズによるタイム・ワーナー・ケーブルならびにブライトハウス社買収が公に承認されることとなった。これによって、チャーターは国内で第3位のビデオ配信会社、なおかつ国内第2位のブロードバンド・プロヴァイダーとなる見通し。契約者数は合計1940万世帯となる。
上記の会社で契約しているブロードバンド利用者なら、こういう話になる。どうぞいつでも好きなときに、ストリームをお楽しみください。いくら使ったからといって、帯域幅の超過料金は請求されることはありません。
今回連邦通信委員会(FCC)が下した決定はすなわち、チャーターが合併完了後、最低7年間は「従量制にもとづく料金設定や、データ通信量の制限を実施すること」が許可されないことを意味する。
ということは、もしあなたがこれまで以上にデータをやりとりしても(ほかの会社、たとえばコムキャストのように)同社が超過料金を請求することはなくなる。さらに推測すれば、ブロードバンドのべつの速度設定について料金を引き上げるための手段を模索することは可能となるだろう。
先日まで従量制、データ通信量をもとにした価格設定といえば、たいていの人の場合、ケーブルTVのボックス経由になっているため、あって当然のことだった。だがビデオをストリーミング配信で見ることが普及して、しかもそれしか見る手段がないという人もいることから、データ通信量に制限がかかることは見逃せない問題となってきた。
そこでチャーターの契約者については、FCCが下した決定が(しばらくのあいだは)心強い支援となりうる。もしあなたがケーブルTV会社に投資していて、その会社がビデオ配信の利用料金とブロードバンド利用料金の便乗値上げを狙っていたのだとしたら、きっとこの話にありがたいとは思えないということになる。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Peter Kafka.)