トゥイリオがTモバイルとの連携でディヴェロッパがアプリを携帯回線専用に開発できる環境を導入

トゥイリオは数年かけて、自社による通信プラットフォームの上部にアプリケーションを構築するため、ディヴェロッパへの支援を続けてきた。音声、メッセージング、プッシュ通知、さらにメディア共有といった機能を利用することが可能となる。同社の成功はすでに数字に表れておりディヴェロッパは100万社を超えた。だがそれでは終わらない。次の進展がやってこようとしている。携帯回線を活用したテクノロジの構築である。モバイル帯域によるプラットフォームをTモバイルとの連携で目指すと表明した。
その名はトゥイリオ・プログラマブル・ワイヤレス。コンセプトはあなたがいま使っている携帯電話のSIMカードをもとに、次世代の通信ソフトウェアを生み出そうというものだ。ディヴェロッパ各社はすでに、携帯電波の上部に多様なアプリを組む技術を確保しており、その際にWiFiブルートゥース、短波網を考慮せずに済む。トゥイリオのプロダクト・マーケティング担当ヴァイス・プレジデントであるマーナヴ・カラーナによると、これには最適な活用例がふたつあるという。インターネット・オヴ・シングズと、民衆。インターネット・オヴ・シングズの機器はたとえばアマゾンの「エコー」やネストのサーモスタットのように、WiFi接続されるものが多数だ。しかしトゥイリオの見解では、利用開始後に追加される設定の必要性を考えなければならないのと、ユビキタスな接続という点が弱点だという。携帯電波を多用途に生かせば、シンプルかつ安定的な運用が可能となる。しかも、どこにあなたがいても、常時接続されている。
カラーナの説明のなかには、インターネット・オヴ・ピープル(民衆)が出てきた。すなわち、SIMカードによって、人々の仕事中に生じた習慣に助言をしていく。このプラットフォームを通じて、トゥイリオはディヴェロッパをして、キャリア通信網の稼働状況を全体的にプログラムさせ得る。たとえば、データ通信、音声通話、携帯メールがある。従業員同士の通話履歴、顧客との通話といった情報を会社が記録したり、電話をかけられる番号に規制を設けるなどが可能となる。もうひとつ想定されるシナリオは職場に持ち込んだ従業員私用の機器についても対象になるというものだ。カラーナは次の通り説明する。「自分のスマートフォンタブレットを持って職場に来ても、会社にはそれが使用されたか、いつ使用されたかを知ることができません。記録やデータ蓄積もできないのです」
結論としては、ディヴェロッパも会社も今後はキャリア通信網を前提にしたソリューションを自前で構築することが容易になる。いまのところTモバイルが初期のパートナーとして名が挙がっている。だが排他的な契約ではないのでトゥイリオは今後、べつのキャリアにも機能提供の機会を模索することができ、国内外を問わず、成長の可能性が開かれている。この契約ではSIMカードの所有権はトゥイリオにあり、キャリアはネットワークを所有する。「弊社とTモバイルの契約はあらゆる活用例に開かれたものであり、まだ夢でしかなかった話も、実現の可能性が生まれたのです。たいへん期待しております」つづきを読む