G31とE8200で超静音マシンを作る

先日の「Core 2 Duoを24時間走らせつづける実験、終了」のつづき。

  • DG31PR (G31/ICH7)
  • Core 2 Duo E8200 (FSB1333MHz/2.66GHz/6MB)
  • WD5000AAKS (SATA/500GB)
  • D2/667 1GBx2 (PC2-5300/1GBx2)
  • SEIC-600
  • Windows Vista Ultimate 64bit

以上の構成で組みなおした。これは超静音といって差し支えないはずだ。いままで組んだマシンのなかでいちばん静かだと思う。
ただ、ひとつ解決しなければならない問題があった。このG31の載ったマザーボードDG31PRはE8200に標準で対応しない。というか、2月10日現在の情報でいえばBIOSが0042であることが必要だ。これは購入時に店員さんに教えてもらって一応確認済みのことで、これより以前のBIOSのDG31PRマザーボードではおそらく起動しない。
それで「BIOSアップデートして使おうか」と思ったのだが、もうひとつ問題があった。BIOSアップデートはWindowsでできる。だがWindows Vista 64bit版では「できない」ようだ。インストール・ウィザードが起動しない。これは予想外だった。というのは、インテルの公式ページを見るとしっかり「Windows Vista 64」という文字が載っている。

OS:OS 非依存, Windows Vista 32, Windows Vista 64, Windows* XP Home Edition, Windows* XP Media Center Edition, Windows* XP Professional, Windows* XP Professional x64 Edition

なのにBIOSアップデートのファイルをダウンロードしてインストールしようとしても、エラーが出てしまう。「あれ? おかしいなあ」と思って何度かやり直してみたのだが、やはりエラーが出てしまう。先に進まない。
仕方ないので、Windows XP Home Editionをインストール。そしたら問題なくBIOSアップデートに成功した。これは何だったのだろうか。よくわからない。できればどこかで検証しておきたいところだ。
その後、Windows Vista 64を入れなおして、起動。そこでひとつ大事と思われることに気づいた。マザーボードのドライバが入っていないとインターネットに接続できなかった。そう、購入したときには確認しなかったのだが、このマザーボードインテル純正NICではないのだ。あのRealtekだったとは、まったく気づかなかった。「デバイスマネージャ」を開いてみると、
Realtek RTL8168B/8111B Family PCI-E Gigabit Ethernet NIC (NDIS 6.0)」
という言葉が踊っている。「これってF-I90HDと同じシリーズか?」ああ、そうなんだな。ここでまた出会うとは。今回はドライバもしっかり手もとにある。インストールも問題なくできた。よかった、これでひと安心。
その後、ひとつ不安が残っていることに気づいた。そう、サーバ用途を考えていたのだった。ということはCentOS 5で使うには、F-I90HDと同じことを繰り返す運命か。だがいまは心強いことがある、maoeさんに教えてもらったSPECファイルとMakefileのパッチを使えば道は開ける! ということだ。

本当にありがたいことです。これがうまくいけばDG31PRとE8200で超静音サーバが量産できる可能性もある。消費電力の少ない、静かなサーバが置けるというメリットはおそらくこれからも加速するのではなかろうか。なかなかうれしいできごとだ。ということを、できあがったばかりの超静音マシンから書き込みました。