さてアップルのなかなか出てこないデスクトップはどうしている?

(This is a translated version of "The Mac Night Owl" blog post. Thanks to Gene Steinberg.)
すでにご存知のとおり、どうやらアップルは商業ショウが本当はあまり好きでないようで、それは今年の新発表は目立たないものだったこと、スティーヴ・ジョブズがアップル最後のメッセージをあなたがたに届ける、そしてもちろんマックワールド・エキスポを運営する人たちに届ける役割を差し控えたことから、感じられたことと思う。
わたしは必ずしもこの手の疑惑の説にはくわしくないが、ひとつ気に障ることがあるとすれば、アップルは毎年1月に新しい製品を発表することに明らかに神経をすり減らされていて、それがじっさい出せるか、出せないかにかかわらずそう感じているだろう。このようなことがきっかけで、あまりに商品が市場に多く出すぎているという印象を--あるいは単に気のせいかもしれないが--広めてしまっているようだ。最初のインテル・ベースのアップルのノートブックはもうすこし延期しておいて、アップルのデザイン・チームがもうすこし手直しを加えて、発熱がやや度を超していることや、初期マックブックにつきまとう本体変形の問題ももちろん、対処させておくべきだったのかもしれない。
アップルがいま他人のリリース・スケジュールに無理に従いつづける必要から解放されたこととはべつに、問題がひとつ持ち上がっている。死産したアイマックのアップグレードは? マック・ミニは? こんどの改良は長い時間をかけただけのことはあるのだろうか、それとも販売終了のきまった売れ残りの在庫がはけるのを待っているのか?
わたしはマック・ミニについては、どちらかといえば楽観的に見ていて、大幅なアップグレードが実施され、それも単に処理速度を高めたパーツに代えるのではなく、ひょっとしたら本体のデザイン変更があるのではないかと見ている。これまでにあなたがたが聞いてきたことが間違いだったというわけではない。じっさい、この形状はエアポート・エクストリームやタイム・カプセルへの道を拓いたという経緯があるし、アップルがこれをかんたんに投げ出してしまうということはまずないだろう。しかし、だからといってアップルが変更に、それも目立った変更に踏み切らないということにはならない。
それでいて、新しいマック・ミニが旧型とほとんど同じだったとしても、わたしはRAMやハード・ドライヴのアップグレード手順に修正が入ることを主張したい。パテのナイフやなにやらを使うのでは手間がかかりすぎるし、面倒だ。どんなにうまくやったとしても、ちょっとの傷はついてしまう危険がある。わたしはいまだになぜ本体の底に、開けやすくするための隠しネジをつけておくことができないのか理解ができない。あるいはわたしにはスティーヴ・ジョブズジョナサン・アイヴの繊細な感性が欠けていて、わたしが見たところでその美しさを理解できないだけなのかもしれない。
もっとも、これを美しいと言えるならばの話だ。
もうひとつありそうなのは、アップルがマック・ミニを売れ行きの芳しくないアップルTVと合併して、両方の製品の目的をみたすようなものをつくってくるという話だ。そうなったらこの端末をつかって、パーソナル・コンピュータとしても十分、それでいてメディア・センタだとか、自宅ネットワークのサーバくらいの役回りも両立できるかもしれない。3つの製品が1つになって、しかも、アップルが現在の価格水準を維持して、最安モデルが599ドル、最高モデルが799ドルとなれば、かなり好ましい売れ行きが期待できるかもしれない。
アイマックはどうかとなると、外部の大幅な改良はあまり必要ないのではないかと思う。現在の形状はそれほど古くないし、じっさいこれは最新世代のマックのノートブックに大きく影響を与えている。内部のてこ入れはマックブック・プロのラインアップを反映するような、機能の充実をはかってくるかもしれない。
アップルが画面つきでない中級タワー、つまりディスプレイのないアイマックを売る気がないのなら、アイマックの筐体にちょっとした改造をして、追加ハード・ドライヴを入れたり、RAMスロットの数を倍に増やすといったこともできるのではないか。どちらの修正にしても、エンジニアにさほどのコストをかけるようなものではなく、部品調達にかかる価格を増加させるわけでもない。そうすればアップルは小売り価格を変更しないですむのではないか。
一部のウワサや推測には、アップルがモバイル・ベースの快適なクアッドコア・プロセッサをインテルから仕入れてつくってくるのではないかというのがある。それはアイマックをなかなかの働き者に仕立て上げるにはちょうどよさそうな方法だ。たしかに、マック・プロの客を食いつぶして売り上げに悪影響が出るかもしれないが、それよりもその製品はマックをつかってコンテントを作成している人たち、つまり上限まで処理速度が必要で、上限まで拡張性が必要な人に大きくアピールできるだろう。そういうわけなので、影響はさほど悪いものではないと思う。
一方、強化されたアイマックはウィンドウズからのスイッチを惹きつける可能性もある。とくに中級のデスクトップをつかっている人たちの選択肢になるだろう。さらに言えば、消費者の大多数は、いまのところノートブックに集中しているので、アイマックがよくなったと聞けば、なかなか理想的な妥協案だろうし、これからも相当数を売りつづけることも可能だろう。
アップルからネットブックのようなものが出るかについては、わたしはアイフォン(と/あるいは)アイポッド・タッチの「プロ」ヴァージョンをいまだに思い浮かべている。これはただ安物版マックブックを出す案にくらべれば、はるかに現実的な案だろう。PCメーカたちは安物版を出す道をとって、ネットブックとは機能を減らした小型ノートブックだとする考えで行ったが、これではわたしにはなんのイノヴェーションも感じさせてくれない。
それに忘れてはならない、わたしたちは新しい30インチのアップル・ディスプレイも、新しいLEDベース・デザインになって、出てくるのを待っている。できればDVIアダプタもつけてくれるとさらによく、そうすればつなぎかえるために99ドルを追加で支払う必要がなくてすむのだが。
これはいつごろやってくるだろうか? まあ、アップルは何周年だとかにはあまりこだわらないのなら、いつでも準備ができたところで出してくれればいいし、そうなると1月末か2月上旬といったところだろう。