「アナリスト」たちに疑問を感じるもうひとつの理由

(This is a translated version of "John Battelle's Searchblog" blog post. Thanks to John Battelle.)
「ザ・タイムズ」が今日の記事で、サンフォード・バーンスタインのメディア・アナリストの発言を引用している。

・・・ツイッターを収益化させるのは「どんなにうまくやっても困難でしょうし、うまく行かない可能性が高いでしょう」 この無料サーヴィスにサインアップする人たちは、その会社があとになってビジネスから収益を上げようとすると、いやがるという。(アナリストたちは)購読利用料などは論外といい、さらに広告主体の収益ではウェブ2.0の資産を十分に生きながらえるためのキャッシュフローを生み出すことができないという。

同意できることはひとつある--ツイートセンスのような広告プラットフォームをつくるのは、困難だ。だが価値のあるものは、いつだって簡単にはいかない。アドワーズだって、簡単にはいかなかった。オーヴァチュアだって、簡単にはいかなかった。フェースブックがやろうとしていることだって、簡単にはいかない。ツイートセンスもやはり、簡単にはいかない。
だってそうじゃないか? もし簡単にいくのなら、誰だってできてしまうだろう。
ここではっきりさせておくと、ツイッターは少なくとも3つ、収益の流れをつくりだす可能性がある。
1. ツイートセンス -- アドワーズアドセンスのようなプラットフォームをツイッターむけにしたもの。これには規模拡大の可能性が大いにある。
2. 銘柄別ライセンス -- これはたとえば「ストックツイーツ」のように、ツイッターの宣伝になると同時に、あるいはライセンス使用料を得ることもできるかもしれない。
3. SMS/キャリア -- キャリアとの契約で、モバイル・ツイーティングから生じる収益を折半する。
これ以外にもたくさんある。
このようなモノを書くアナリストたちは、ツイッターのようなサーヴィスの可能性について、ほんとうに真剣に考えてはいないし、ツイッターのようなアイディアを支援するヴェンチャ・キャピタリストたちがリスクをとってまでそこに肩入れしていることを、アナリストたちは理解していない。この引用を読んでほしい。

「誰がツイッターを買うにしても」とアナリストは書く。「際限ない赤字で運営することを強いられるでしょう。そうでなくともウェブ2.0ソーシャル・ネットワーキングに新しく、見事なコンセプトがやってくるまで、ツイッターにはつぶやく言葉すらないでしょう」

あらゆる点で、まったくのでたらめだ。いちいち反論する気もおきないくらいだ。ツイートを検索要求としてとらえるアイディアだとか、ツイッターで検索(あるいはツイート)された言葉に、商業人からの「返答」をつけようという銘柄別のアイディアなどは、そう小さなアイディアではない。リアルタイム検索、会話型およびソーシャル検索、リアルタイム「アドワーズ」などは、とるにたらない提案ではないと思う。これは皆、しっかり根付くものだ。ツイッターはこのような趨勢の中心にいて、それを結びつけるような大事なサーヴィスである。それは、サンフォード・バーンスタインの「アナリスト」たちには決して手の届かないような趨勢なのだ。