ツイッターの収益化戦略: ディヴェロッパ、ディヴェロッパ、ディヴェロッパ

(This is a translated version of the "Micro Persuasion" blog post. Thanks to Steve Rubel.)
ツイッターがこれからどうやって、いつ、カネをかせぐか、その推測には終わりがないツイッターはいま、熱気が最高潮に達していて、広告主からすれば人任せにできるマーケティングにもなり、将来を見通す役にも立つと、じつに魅力的である。それでも、わたしはツイッターが長い目で見て、広告の売り上げから持続可能なビジネスを打ち立てることができるとは思わない。
オンラインのコミュニティの短い歴史(長く見て15年ほどだ)が教えてくれるのは、その周辺からカネをかせぐのは、事実上不可能ということだ。これまでに誰も、5年以上つづくような持続可能なビジネスを打ち立てることができなかった。その理由は、オンラインに集まる人は気まぐれであることだ。みんな来たと思ったら行ってしまう。それでわたしはツイッターは頂点を過ぎつつあると書いたのだ。少なくともユーザを増やす力にかんしては、そう言える。
とはいえ、ツイッターが成し遂げたことは、ほかのどの会社も達成できなかったことで、ディヴェロッパがよろこぶようなすばらしいプラットフォームを打ち立てたことだ。このエコシステムは、ディヴェロッパが投資をすれば、ゲームを変えるだろう。
そうなれば、ツイッターはもはやただのウェブ・サイトではない。むしろ、ウェブで初めての大手ソーシャル・オペレーティング・システムになろうとしている。ツイッターはオンラインのコミュニケーションをあっという間にご破算にしてしまった。あたかもマイクロソフトがPCで実現したように、アップルとブラックベリイが携帯電話で実現したように、グーグルが検索や広告で実現したように、フェースブックがソーシャル・グラフで実現せんと望んでいるように。「コムスコア」の出している数字はほんとうのことを教えてくれない。いかに「ビジネスウィーク」が写真つき記事で、このプラットフォームのイノヴェーションを語ろうとも、やはり同じことだ
ツイッターがプラットフォームを成長させるのに投資し、ディヴェロッパがAPIを利用してもっと多くのこと(つまり収益のあがる会社をつくること)ができるように助けてやれば、いま挙げた巨人たちが実現したように、注目すべきビジネスをつくることは可能だ。その美点は、浮き沈みのあるオンライン広告市場や、気まぐれな消費者が次はどこかと探しまわるのに惑わされずにいられることだ。もっと言えば、このプラットフォームがすでに実現しているように、ありとあらゆるイノヴェーションを描いていくことができるのだ。
これこそがツイッターにとっていちばん確かな道のりだ。この強力なプラットフォームをソーシャルOSに仕立て上げ、ディヴェロッパにはプレミアム・サーヴィスを付加してしまえば、ツイッターはオンライン・コミュニティという気まぐれな生き物に振り回されずに、生き残る巨人ビジネスにもなれる。サイトのトラフィックや広告主を増やすことに気をとられていたら、結局はこれまでと同じ「ザ・ウェル」「ジオシティーズ」「トライポッド」「ICQ」「フレンドスター」などのコミュニティが踏んだ轍をたどることになるだろう。
だからツイッターは、AOLではなく、マイクロソフトになろう。ディヴェロッパに特化するのだ。かれらが収益化し、ともに成長できるようにするのだ。インターネット初のソーシャルOSになってしまえば、あとはお好きにどうぞと言えばいい。マディソン・アヴェニューなどは追いかけなくていい。プラットフォームを打ち立て、付加価値のあるサーヴィスで収益化し、イノヴェーションを惹き起こしてしまえば、マディソン・アヴェニューだろうと何だろうと、世界はあなたにつながろうとするだろう。