ナスダック vs ダウ

(This is a translated version of "A VC " blog post. Thanks to Fred Wilson.)
昨年11月末に、わたしはナスダックとダウを比較する投稿を書いて、そのなかで投資するならナスダックはダウよりもずっといい場所だと述べた。もちろん、ある意味でわたしは自分のゲームに懸けてそう言った。というのは、わたしたちが投資している会社は、株式公開するときナスダックに載るほうが多かったからだ。ナスダックはヴェンチャ支援で成功した話の宝庫だが、ダウはくたびれた年寄りの国際企業ばかりで、どこも「失敗するには大きすぎる」。
だが今晩わたしは振り返って、このあいだの投稿から両者がどう移り変わったか、検分してみることにした。チャートを載せよう。

このあいだの投稿から4か月半で、ナスダックは6.2%上昇し、ダウは8%下落した。これは実質14.2%の差が開いたことになる。
そこでまず言っておくと、このあいだの投稿を書いたとき、とくにナスダックを強気で買い、ダウを買わなかったわけではなかったので、あしからず。さらにいえば、今後数か月で緊張の糸がほどけてしまうかもしれないし、そう長つづきはしないかもしれない。
だがわたしはこんな風にも思っている。ナスダックは投資したり保有する価値のある会社がたくさんあるが、ダウはそうでない会社がたくさんある。どちらかに懸ける必要があるなら、11月のときのように、あまりそうしたくないのだが、わたしが選ぶのはナスダックがダウよりもいい数字を出しつづけるという筋書きだ。
それから、今年わたしたちは大型の株式公開からリターンが出てくるだろうと信じている。ひとつ株式公開があったばかりで、「チェンジユー」という、中国のオンライン・ゲーム会社だった。これから数か月で、少なくとも複数の会社が株式公開をしてくるだろう。
ナスダックはこの10年間で60%下落し、ダウはこの10年間で40%下落した。それでもナスダックは21世紀を築く会社を、ダウよりも多く輩出することだろう。わたしのルールブックにはそれが優勝の方程式だと書いてある。